昨今のインターネットにおけるラー油勢の隆盛は、悲嘆や自虐や怒りを超えて、いまそこにあるワープアメシを楽しもうというモードへの突入を実感させる
昨今のインターネットにおけるラー油勢の隆盛は、悲嘆や自虐や怒りを超えて、いまそこにあるワープアメシを楽しもうというモードへの突入を実感させる。一方おれは刺身だ寿司だスキヤキだ鍋だと粗食を懐かしむ毎日なので、ラー油とかうらやましいのだった。
というかいまネットで流行っているラー油というのはどうもただのラー油ではなくて、桃屋社の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」(http://www.momoya.co.jp/products/detail/rayu_sukoshikarai.php)という実質的にラー油っていうよりラー油漬けの刻みニンニクという一商品が大ブームという話みたいで、じゃあそれラー油ブームってよりニンニクブームじゃねえかという気もしつつ。ふつうのラー油と違って食い物だから個人消費量が多く、一回の買い物で三個くらい買うのがデフォルトになってるってのも、品薄事情につながってそうだ。ともあれ、あまりに大ブームすぎておれまだその現物一度も見たことがない。近所のスーパーに行っても、ただ空欄となった桃ラー跡地を見つめるのみ。なにこの疎外感。涼宮ハルヒ大ブームの頃の「ハルヒってのがおもしろいらしいのにどこで放映されてんのかわかんねえよ」問題に近いよ。