いせや OFF に参加
花粉吹きすさぶなか、吉祥寺(と書いてジョージと読む)に向かってみた。赤羽まるます家に勝るとも劣らぬネクサス、「いせや」という飲み屋(?)で行われる OFF 会に参加するためである。参加者は、M さんと P さんと C さんと N さんと、おれ。いずれ勝らぬダメなおっさんの寄り合い。良い。ここに勝者はなく、敗者もまたない。酔っ払いだけがいる。
いせやの、井ノ頭公園店。まあ井の頭公園で花見でもしようかと思えば必ず通る例の通りの終端の、焼き鳥の煙が常にもうもうと漂っているあすこ。座敷に上がるとじつにいい。常に煙い。肉が安い。日本の光景ではない。いつカンフーアクションがはじまっても不思議ではない。水滸伝の 108 好漢が集結してもおかしくない。日本っぽいなにかに喩えるとー…、「千と千尋の神隠し」の舞台である油屋が、焼き鳥屋になったよーなかんじか。
基本的には、おっさんオタのカリスマである N さんのいい具合っぷりに痺れる会ということになったかと思う。以下、そのごく一部のメモ。
- 「ユニバーサルセンチュリー作品は、登場人物全員 +15 歳補正で見ろ」
- 昭和のおっさんが雁首揃えてセラムンにどの時点からはまったかトーク。
- セラムンは、その前番組である「きんぎょ注意報」の絶頂期からの落差のギャップというか、あれと比べたらどんなアニメも色褪せるという状態からスタートしたイロモノ番組と、当初は認識されていたと思う。だが当時のオタ仲間随一のきん注信者であり、きん注後遺症から抜けきっていなかったはずの友人 D が、妙に熱心にセラムンを繰り返し視聴しはじめて、これはもしかしたらおもしろいのかもしれん、みたいなジワジワした予兆みたいなものが芽生えはじめ、でも最初の数週は、まだおれとかは「きん注ほどのものにはならんでしょ」程度の理解で、しかし第八話の水野亜美登場回に及んで D が「新時代きた!」と強く宣言したことにより、なるほどそういうものかと遡って視聴を開始して、そのままズルズル見ているうちに、皆が雪崩れを打つようにハマりこんでいった、というようなかんじだった。
- セラムンとクレしんのコラボ関連の思い出話。
- まんが日本昔話は視聴率的にセラムンにトドメを刺されたよなー的な話。
- 「やべえだんだんわかんなくなってきた、…ええとー、現実が。」
- 「三石琴乃氏は歌が下手じゃない」「長沢美樹氏も歌が下手じゃない」
- 西村ちなみは素晴らしい。あの頃アニメは声質においても二次元に到達した。
- 「「ハイランダー」のアニメ版はジリー絵でかっこいいところに小栗旬氏の声がはいってズッコケる」
- 地獄!オタク女子が大勢を占める大学オタサークルで、オタ女子数人に取り囲まれて「古賀亮一「ゲノム」はどのへんがおもしろいのか」を説明して逐一ダメ出しをされる、通称「ゲノム裁判」エピソード。
- ストライクウィッチーズをオタ友に初めて見せるとき、いきなり 6 話、がスタンダードなところ、あえて 7 話を見せる。「7 話の B パートの作画が見せたかった!」
- 「この店いいよねえ」「おれらみたいなのが居てもいい感があるねえ」「見渡す限り顔真っ赤だもん」
- 各自のおかあさんの萌え話を開陳する流れ。
- 職場のベトナム人の同僚がテンプレかと見まごうエロゲオタになっていてアレという話。
- ベトナム「人生に必要なことはすべてエロゲーに描かれている!」
- 韓国「なぜ我が国ではナディアを放映せずにガッチャマンとスマーフを再放送するのか!」
- ナディア放映当時の各自の思い出話。湾岸戦争の営業マン関連など。
- 地獄!サークルの女子会員から「おもしろい小説ない?」と聞かれてナポレオン文庫を持ってくるオタ。そりゃゲノム裁判もやむなしとしか…。
- 「オタは◯◯はエロかった、というけど、エロかったもの以外覚えてない」エロくない○○は忘れられる。
- 「で、二次元の誰を孕ませたいのよ」「ク、クエスパラヤ」地獄!
- 「かわいそうな三十歳だよ」
いやー、呼吸するダークエイジだね N さんは。めちゃくちゃおもしろいんだが、会話速すぎて全然メモできなかった。またはおれが酔っ払いすぎてクロック落ちすぎ。
で、いせやが閉店時間になったので、よっぱらいオタが井の頭公園歩きながらダメトーク。ダメといっても、おもしろとかではなくふつうに陰鬱な。一周したのでファミレス経由で C さん宅に全員なだれ込んで、雑魚寝。
寝ながら、なぜか「神風ライダー」「国防挺身隊」など流すながれ。あと「ありす in サイバーランド」とか。強いていえばサイバーパンクっていうかサイバーパンツ。でもパンチラすらない。ひどい。だがグラムス社は悪くない。ヨガの戦士チバレイ氏も悪くない。