ドラえもん のび太の新魔界大冒険 七人の魔法使い
ひだスケの、365 のほうでも見るかにゃー、それともこのところ苦戦続きの MW2 を耐え抜くか、とか悩んで、むしろここは新魔界でも見て美夜子さんにしびれることにしようと決めた晩。
- あ、そうか、冒頭でドラミ出しとかないと中盤からの展開が唐突になるのか。どうもそういう基本的なことを見落としてしまうおっさん病。
- 芸人のひとたちの喋りと母親の設定追加以外はおおむね良いかんじなんだよなー新魔界。
- あと満月博士が牧師になってるというのが、なんでそんな設定追加するのかよくわからんかったが、現実と異世界は微妙に変化して対応するのです（現実では博士→異世界では牧師）、という整合感の帳尻を一応合わせるという意味もあるか、でもそれでいえば、別に現実のほうに満月博士出てこなくていい気もするんだよな。
- 再三喋ったり書いたりしているが（このへん→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080519#p1）、魔界ののび太が素晴らしいのは、現実でダメダメだったから仮想世界に逃避して、しかし逃避した先の仮想世界でもダメダメで、じゃあやっぱり現実に逃げ戻れます、となったときに「いや、おれは現実と仮想の片方だけとか貧乏臭いこと言わずに両方取る」と土壇場でどんでん返す男気で。でも新魔界の設定アレンジは、そこに雑味を加えていて、オタストイックな話ではなくなっている。
- ↑の解釈は原作準拠では通ると思うんだが、「満月博士が現実にも居て、（作中ぜんぜん関係してこないけど）世界の危機もじつは現実と仮想で連動している」という新魔界設定だと、「仮想に打ち込むことで、現実の問題も具体的に解決されました」とゆー意味になるんだよね。そのわかりやすすぎる直結はオタ美学的にはきもちよくないナー。なんかこのー、「妄想世界でのやり込みが、現実なんかの役に立ってどうすんだボケ」みたいな感覚。ちょっと筋は違うのかもだが、読冊日記 2002/05/30（http://homepage3.nifty.com/kazano/diary0205c.html#30）で紹介されていた、香山リカ氏によるギャラクシークエスト評とかを連想する。
あと、新魔界で地球全景が出てくるとき、映されるのがほとんどアメリカ大陸だったのは気になったな。世界進出向けに、「ドラちゃんたちが北米に住んでいるという勘違い設定」で通じるようになってんのか。日本のファンの場合は、野比家が世田谷にあると思い込んでるから、この絵でもとくに問題ないっていう。
