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ネット語「厨二病」関連

ネット語「厨二病」を見かけるようになった。明白に「中二病」派生語だが、これオリジナルから意味ズレてるのかな?いや違う言葉になった以上、仮にその意図がなくとも自動的に意味はズレていくはずだ、「オタ」に対して「ヲタ」を称するようになった気分が同様であるように(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080728#p1)。そこいらあたりのモヤモヤをつらつらとメモ。

  • おれは中二病と邪鬼眼は全然違うと主張しているが(ざっくりいうと、中二病はブラックコーヒー飲んだり洋楽聴いたりするよーなもので体育会系も罹るけど、邪鬼眼の発症範囲は文化系にほぼ限定されるだろう)、近年の 2ch 界隈では、ほぼ邪鬼眼≒中二病という定義になっているようで痒い。で、どーも邪鬼眼≒中二病厨二病が成立して、邪鬼眼≒厨二病でもあるようだ。というより、厨二病はおそらく中二病よりも邪鬼眼に近い。最も指差したい空間に最適の用語がなかったので、とりあえずアンカーを置いてみた、というような気分だろうか。
  • とはいえ、もともと用語「邪鬼眼」は 2ch 界隈に発祥しているわけで、その内部の運用でそのようになったというなら、まあそのようなものなんだろうと納得するしかない話だ。
  • ニコニコ大百科の定義だと、なるほどってかんじなんだけどな。邪鬼眼は中二病の発展した一形態、みたいな全体像。これはおれが抱いてる中二病と邪鬼眼の、それぞれのイメージと合ってる。
  • 「成長に伴って生じる痛いもの」としての特徴がクローズアップされ、そこにだけトピックとしてのコミュニティ内価値が上乗せされていった結果、中二病と邪鬼眼の個別の差異が重視されなくなり、同じように使われるようになった、というかんじ。ようするに「邪鬼眼という一形態が、中二病という全体のなかでもっともオモシロいものだったために、邪鬼眼が中二病を代表するようになり、あるいは邪鬼眼以外の中二病が「注目には値しないもの」として希薄になっていったので、「どうでもいい部分を排除した中二病=邪鬼眼」として、短絡化していった」というストーリー。
  • 余談として、極端な性格のラノベヒロンは「未熟な女を読者として受け入れよ」というメッセージに見えるがそれはヘッドフェイクで、「未熟な主人公を受け入れよ」という表現だった、というのが現状のおれの理解だが(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20090906#p2)、邪鬼眼や中二病の話になると、当然ラノベと同じには扱えない、というか扱ってはならない。架空作品の登場人物はキャラクタにすぎないが、現実には人間が居るからだ。「ひとを受け入れること」はコンテンツを消費することとは全然違う。…余談の蛇足として、そういう立場であるからおれは基本的に架空キャラクタを人間扱いしない、したがって人権は認めない。
  • 余談の追記として、ラノベに登場するエキセントリックな異能キャラクタは邪鬼眼の規範になっていると判断できるわけだが、症例としていわれるような邪鬼眼と同列ではありえない。邪鬼眼とは「実際には邪鬼眼を持っていないのに、それがあるかのように振舞うもの」を指すが、ラノベキャラは邪鬼眼(的な異能)を実際に持っているという設定なんだから、エキセントリックさには根拠がある(そのうえで、能力とエキセントリックさの方向性には合理性が必要だと思うけど)。

「ある日異常な能力に覚醒してしまったヤングメンは、このような振る舞いになるのに違いない」という創作上の想像力、を写し取って現実に転写しているのが邪鬼眼。人を殺さずに、殺人事件の状況証拠だけで犯行をにおい立たせようとする努力、のよーなかんじ?