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プラネテスのロックスミスは是か非か問題?

幸村誠プラネテス」に出てくる、ロックスミスという人物はどうなのよみたいな議論が、なぜかこのタイミングで盛り上がっていたらしい、という話題を Twitter で見たのだけど、どこが中心なのかよくわからんかった。とりあえずアンカー。

ざーっと読んだんだけど、なんかモヤッとしたので、ここに書いとく。一言…というには長いけど、一行でいうと、

  • あのー 90 年代後半から 00 年代に差し掛かるあたりの、夢を抱えつつも希望を持てず、未来の見えない世の中でいよいよ社会に出ることになった若者が、「それでもおれは自分の好きなことをやりたいんだ」と、それなりに安定した幸せと抱き合わせになってる普通の働き口を蹴って、まともな生活など無保証なオタク系とかの特殊業界末端への就職を選んだ、というような条件設定でみた場合、ロックスミスのような人間って「ああ、ここまで突き詰めてくれれば、おれたちだって納得して死ねるよ」と思える、ある種のオタクロマンティシズムを象徴する「理想の上司」像のひとつなんじゃねーかなというか、掲載当時にこれ読んでた気分でいうと、「ハハハこいつカッコ EEE」が普通の感想だったんじゃないかと思っているので、いまその気分があまり語られないのは意外だ。

とかになる。

だって「わざわざ目の前にぶら下がってきたライフネットぶった斬ってこんなところに来ちまった以上、40 歳までは生きられねえ」とか思って生きてたわけだろ当時。どうせ報われないんだから、半端なヒューマニストづらとか糞食らえだし、どうせ長生きできないんだから、部下の死をもプロジェクトの肥やしにしてみせるという上司のガチオタっぷりは、むしろ心強い。そういうオタ読者の気分に、まさに戯画的にビシッとハマるパズルのピースが、ロックスミスのようなキャラクタなわけで。それともあれか、いざ 40 歳が近付いたら「やっぱり 60 歳くらいまでは生きたいです」みたいな気分になってきたって話か。