matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

科学講座メモ

園田健一砲神エグザクソン」を読んでうだうだやっている過程で、検索してみつけた 2ch スレッド「ガンヲタから見て砲神エグザクソンってどうよ」のログから、科学解説発言をたんぶったので日記にポペピ

  • 96 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/01/09 10:39
    • SF で俗に言う「反重力」ってのは,惑星の重力に拮抗する力で物体を浮揚させる技術の事だ。

      「慣性制御」ってのは逆に、物体が持つ質量を(見かけ上)変化させる事で物体を浮揚させたりする技術と思われる。
      どう違うか?というと。

      例えば,重さが 1 トンの自動車を反重力で 500kg にしたとする。この状態でゼロヨン加速しても記録は伸びない。タイヤを路面に押しつける力が足りなくなるのだ。急カーブを普通に走ろうとすると、グリップ力が足りず、外側に飛び出そうとしてしまう。

      ところが,同じ 1 トン車を、慣性制御で 500kg にしたなら、要するに普通に軽量化したのと同じ効果がある。これは、グリップ力の低下を補って余りある。ゼロヨン加速、コーナーリング、どちらも素晴らしい性能になる。

      作中の描写はこれの応用だ。

      敵が発砲した拳銃の弾丸が迫る
      慣性制御フィールドで「弾丸の質量を無限小にする>空気の抵抗で止まる」
      という理屈だ。停弾したら状況を解除し、質量を戻せば下に落ちる。

      逆に、ロボットのパンチ威力を増すには、相手に命中する瞬間に「拳の質量を増大させ」れば、可能となるはず。

      どういう理屈で、これをやってるかはまったく不明。
  • 97 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/01/10 02:30
    • 慣性制御
      慣性>加速減速に対して抵抗する力
      通常は質量に比例する。

      これを制御する訳なので、減らせば極わずかの力でも劇的に速度が変化する。例えばタイルに落としたパチンコ玉みたいに弾け飛ぶ。増やせば指先で列車を押すみたいなことになる。動きゃしない。

      一方、重量は質量に基づくが、重力に比例するので月面では 1/6 になる。衛星軌道上では遠心力と釣り合って見かけ上 0 になる。
      しかし質量 / 慣性には変化無いので、例えば地球上で 35kg の荷物を持ち上げられる人なら月面で 200kg の荷物は 33kg 強の重さとして持ち上げられるけれど、だからといって地球上で 33kg の荷物を動かすのと同じ様に「ひょい」とは動かせず、200kg に相応しい「じわん…」とした動きになってしまう。
      もしその荷物が転がってきて壁との間に挟まれたら、地球上で 200kg の荷物が同じ速度で転がってきた時と同じ結果にさらされることになる。
      つまりはアンコが出る。と。

      マテリアル…ナノマシンやアンドロイドボディ、衣服などの原料になる可塑性の部材…というか、ボディそのものなんじゃ?
  • 128 名前: _ 投稿日: 02/01/15 22:12
    • 昨夜サーバ止まっててかけなかったんで今更。

      »119
      わかると思われる様に説明できるかもしれないころだけ、背伸びしてお答えします。

      縮退とは、充分な質量が集中して自らの重みで潰れ、電子軌道維持の力(通常の物質)でも、プラズマによる保持力(白色〜黒色矮星)でも、さらには原子核による保持力(中性子星)でも支えきれず、ついには脱出速度が光速を越えてしまう程の大きさにまで縮んでしまう様な一連の出来事の呼び名と思われます。(要するにブラックホール化)
      (#ガイナックスさんこれ好きですよね。トップを〜でも出てきたし。)

      この宇宙では、太陽の重みの 5 〜 10 倍を越える様な星が生涯を閉じる時、超新星爆発の最終局面に、星の中心部で起きる出来事の様です。

      これを高度な技術によって、非常に小さな規模で実現できると、位置エネルギーの開放や高温蒸発で大きなエネルギーを出してくれそうな気配…なんだと思われます。
      ブラックホールの高温蒸発ってのも、確か仕組みは対消滅だったはずですしね。
  • 130 名前: _ 投稿日: 02/01/16 00:29
    • »127
      相転移
      相転移(フェーズシフト)」って、例えば水が急に凍るような出来事のことです。
      純粋な水をゆっくり静かに冷やしてゆくと、時折 0度以下に下がっても水のままであるケースがあって、例えばそこにほんの少しの衝撃が加わると、急に容器全体がカッチンコッチンに凍ったりするのだそうです。
      水の中と氷の中とでは、要するに流体と固体なので、物理的な自由度やものの振舞が大きく変化しますよね。
      この例の場合、引き金は極ごく小さな力(衝撃)でも結果起きる結果は非常に大きな力を持ち、しかも劇的に進行します。さらにいえば、水という状態に秘められていた固体化という相変化の潜在力は、単に液体という状態しか知らずに観測していたのでは全く検出できません。

      これと同様に、今は検出できないのだけれど、例えば今の宇宙がもっと熱かったり濃かったりしたころ、あるいは今後もっと冷たくなったり薄くなったりした時を考えれば、今ある物理法則がある時点で大きく変化する(した)のではないか。つまりは、空間自体が水が凍るかのような大きな変化を起こす(起こした)のではないかという考え方があるのです。

      こうした現象がもしあって、それを利用できれば、現在の物理法則が通用しない様な状態で、様々な出来事を起こせるかもしれない訳です。つまりは膨大なエネルギーも…って訳かと思われます。
  • 131 名前: _ 投稿日: 02/01/16 00:40
    • (130 の続きです。)
      »125
      ここで少しだけ荒唐無稽に話を捻らせていただいて、

      宇宙が生れた初期、今に至るまでの幾つかの相転移が起きる前には、正物質と反物質に対し、宇宙規模で、全く逆方向に働く力があった…と仮定させてください。(例えばこの宇宙の電磁気力は、電子とその反粒子である陽電子に対してそうした働き方をします。)

      あら不思議、対生成された正物質の集まり(宇宙)と反物質の集まり(宇宙)は、直ちに逆方向に加速され、結果、対消滅を免れた粒子達は消えず、超宇宙規模でのしばらくのお別れとなります。

      案外私達の宇宙は、そうした出来事の結果として正物質(通常物質)ばかりになっているのかもしれません。

      この例だと、いつか重力が、両者を統べるまでの間ですけれども。ね。
  • 196 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/02/01 12:57
    • ワープってザ・フライのようなものもワープといえるんだろうか?

      人体を構成する分子をすべてスキャンして転送、目的地で再構成……あれってワープ元を転送させなくてもぶっ殺して、スキャンしたのをワープ先で構成するのと同じだよな。
  • 197 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/02/01 20:56
    • »196
      いえません。
      仮に物質の情報をスキャンして、別の場所で再構成させることが可能になっても、その情報伝達方法が電気信号である限り、光の速度は越えられません。
      単純に転送先まで速度が減衰しないと仮定しても、1 光年先の場所に転送すれば、物質が再構成されるのは 1 年後となります。
  • 199 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/02/01 21:34
    • 今は、量子論によれば物質の瞬間移動が可能。
      その場合元の物質の構造は破壊され、これは不可逆的なものです。量子的な二重性を利用しているので転送自体は時間経過ゼロですが、再構築のためには原型破壊時の情報が必要となります。
      この情報を超光速で送る方法はないので、結局は転送速度は光速以下になります。
  • 201 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/02/02 01:34
    • 情報そのものは相対論に縛られないけど、情報の媒体は物理的存在にならざるを得ないので結局光速は越えられないのよ

以上、(http://ebi.2ch.net/shar/kako/1009/10098/1009895177.html)より。改行や句読点など日記コピペ用に改変したけど、ほかに「可能」が「加納」となってるのを訂正した…のは、主人公の苗字に引っ掛けてるのか?と思ったけど、そっちなら加農砲カノン砲)だよな。引っ掛け&誤字というかんじか。