最近のアニメ

偶然がいくつも重なり合って（by ToHeart）「風の谷のナウシカ」再視聴。古代超文明ブーム、か…。

経緯などツラツラ書く。

• ダンボールの奥底から「BS アニメ夜話」の録画を発掘したのでダラダラ見た。キャシャーン回は良い回だ。エヴァンゲリオン回はちょっとつらいのだが滝本竜彦氏の濃厚な味わいが得がたい。そしてクレしん大人帝国回は本編をもう一度見たくなる。あと岡田斗司夫氏がこの頃まだ太っていていま見ると結構衝撃的。岡田氏の太った姿も、もはや歴史となってしまっているのかもわからんね。
• で、クレしん見たさにオトナ帝国とアッパレ戦国の DVD を、かなり本気で捜索したんだけど発掘できなかった。汗ダラダラ。ここまでやって見付からんということは、もしかして誰かに貸してたりするんかなー。
• まったくの徒労だったかというとそうでもなく、ひとつは「旧式化して、以前は意味があったんだけど今はゴミになっているもの」をある程度分別できた。次の掃除のとき整理すれば多少持ち物を減らすことができる。それともうひとつ、LOTR SEE の DVD BOX 群を掘り出すことに成功した。ながらくどっかいってたんだよねこれ。見つけたの引越し以来かもしれない。めでたいのでこれは見よう。
• しかし、やはりディスクはすぐ室内紛失をやらかすので、全部リッピングしとくにかぎるな。部屋はほっとけば散らかるけどライブラリは散らからないし、空間検索は手間かかるけど HDD 検索はワンタッチだし。とはいえ HDD はいずれ必ず腐るメディアなので、保存用途に考えることはできない。「短期的にはデータ化するのが保存便利なんだけど、長期的にはモノをきちんと保全すること考えたほうがいい」てのは、札束と金塊の関係に似ている気がしなくもない。
• …というわけで LOTR 再視聴を決意したわけだけども、ちょっとまった LOTR みるなら脳内関連イメージ検索でなにか先に見といたほうがいいものがなかったっけ？…とサーチしたらナウシカが引っかかった。The Fellowship of the Ring 冒頭の「ホビット庄に入ってくるガンダルフ」とナウシカ序盤の「風の谷に入ってくるユパ」のイメージがかなり似てるんだよね。意味的にほぼ同じ（「変化に乏しいド田舎に、あちこち旅して回ってる物知りじいさんがやってきた」つながり）なので、描き方が似てくるのはある意味当然なのだろうけど。
  • どちらでも「主人公がじいちゃんに飛んで抱きつく」し、また LOTR の台詞「You're late」「A Wizard is never late, Frodo Baggins. Nor is he early. He arrives precisely when he means to.」（抱きつく）「It's wonderful to see you, Gandalf!」「You didn't think I'd miss your uncle Bilbo's birthday?」と、ナウシカの台詞「ユパ様！」（抱きつく）「ナウシカ、見間違えたぞ」「一年半ぶりですもの。父が喜びます」（略）「皆に変わりはないかな？…どうした」「父が、父はもう飛べません」「ジルが。森の毒がもうそんなに」「はい、腐海のほとりに生きる者の定めとか」「もっと早くに訪れるべきであった」は微妙に対応しているような気がしなくもない、みたいな。
• で、ナウシカおもしろいねーとしか言えん。すげえ。ポニョみたあとに見ると「あ、昔からなんですね」感がはっきりしてくる。シナリオ的な順序とかなんとか、そういうものすっ飛ばして絵と動きでひたすら納得させられていくカタルシス。それが後年に研ぎ澄まされてゆくのだろうなー。ナウシカの場合、まだいろいろプロセスで納得させられる部分のほうが多いのだけど、とりあえず「なぜ巨神兵がクシャナの命令を聞いてるのか」だけはわからんのだよね。やっぱ王族力かなー。あの偉そうさは無駄じゃない、みたいな。これが普通のアニメだったなら、もっとなんかねちっこく培養槽で説明シーン入れたり、クシャナが自分の血を巨神兵の羊水に溶け込ませてどうのこうのとか、私は処女だけど巨神兵は私の赤ちゃんでありエンファントテリブルの同志だ的なクシャナと巨神兵の関係性を作ってみたり、いろいろ無駄な努力をするところだよね。とにかくどういうわけだか戦車で巨神兵連れて来て閃光一発ぶちかませば、みんな納得しちゃうのにね。
• …というようなアレもありつつ、今回かなりびっくりしたのが、ナウシカ見てて「なにか足らんなー」と思い始めてしまい、途中で視聴中断して何度かラブコメッサーを視聴を挟んでしまったこと。おお俺の脳はすでに重度の伊勢田氏ウィルスに冒されているというのか。

映画ついでに書くけど、先日は「THE MATRIX」の三部作を借りたので見たりとかもした。ちゃんと見たのって今回が最初だと思うんだけど、おもしろいねこれ。あと The Oracle 役のひとが誰かに似てるなーと思って考えていたんだけど、あれだ「中森明菜氏が肝っ玉おばあちゃんになった」みたいなかんじのキャラに見えるよね。とか言ってたら三作目で役者のひとが変わってしまっており、どういうことだと思ったら、1 の俳優が亡くなってしまったので代役を立てたということらしい。あ、Agent Smith 役のひとが LOTR でエルロンドを演じてるから、これも LOTR と無関係ということはないか。道は道につながり、どこかからどこかへ辿り着けぬということはないのだなー。そういう当然を偶然と読み換えて運命を偽造してゆくのだ。

で、オトナ帝国とアッパレ戦国はどこだよー。めんどいのでもう一回買うか。