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最近の若オタコミュニケーション その 1

断絶するから世代と呼ばれるし、それでも同じタイムラインで生きるから時代が作られるのだが、やはり別の世代のことはわかりようがない。勉強すればわかったつもりにもなれるが、そんなものはメディアによって学習した知識であって、経験ではないので、愚者側の人間としては頼るに心もとない。というようなわけで最近の若オタのことはもはや霧の彼方であってさっぱりわからなくなって久しい。しかし表出している一部現象については観察できるのでそこいらへんについて漠然と感じたり考えたりしていることらへん。

  • オタは基本的に同世代とだけコミュニケーションを取って成長していく。
  • 同じ趣味嗜好を持つ他人がそれほど居ないジャンルでは、必然的に違う年齢層同士での結託が必要になったりするのだが、最近はどのジャンルでもそれなりにまんべんなくひとが居るかんじなので、じゃあべつに違う年代のひととコミュニケーション取る必要ないよねという話になり、同年代同士の疎通だけで成長していくことになる。その状態で「違うクラスタと接点を持っときたい」と思う人間はそれほど多くはない。これはべつに最近にはじまった傾向ではなく、おれらの時代にもそうだった。それより前からそうかもしれない。趣味のつながりは暮らしと微妙に重なり合った別レイヤなので、ふつうに生活しているぶんにあまり巡り合わないタイプの人間と親交を持てるのがおもしろみ、でもあるのだが、べつにそこにある可能性すべてを活用することだけが人間の生き方ではない。
  • 一方ではしかし、経路だとか文脈だとかに過敏な若オタ層が、若い世代を取り込みたいおっさん層と利害関係を一致させて継承と権威化みたいなあそびをやっている様なども散見され、やはりこの地表は全然平坦ではないのだった。ややこし。
  • ところでこれちょっとどうかなと思っているのが、新興オタ業界における生え抜き業界人問題で。いやべつにおれが心配するような筋合いの話でもないし誰が悪いとかでもないのだが、趣味でオタクをやって職業としてオタク業界人を選んだひとが新興のオタク業界に入った場合、そのオタク業界がまだ全然成熟していないときはそこに居る「社会人」がそもそもほとんど自分と同年代だったりとかする。それでどうなるのかというと「私人としても公人としても、同年代コミュニケーション以外のプロトコルを持たないまま社会人としての最初の 10 年くらいずーっと行っちゃう」ってかんじになるんだけど、これ大丈夫なのかな。いやそういうひとを抱えて 10 年とか経過した業界は、また 10 年後には 10 年後なりの局面を迎えているのだろうから、いいのか。というかこのての意識的な話は、特殊業界全般についていえることなんだろうから、そもそもどうとでもなるとしかいえないのかもしれない。