matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

最近の漫画

旅行 | 080103

あとでまた読もうというような漫画はおもしろいのが当たり前なのでいまさら書くことなど特になく、最近の漫画再読ブームについてまじめに日記してみても、はじめの一歩やジョジョは偉大だぜという話にしかならないのだが、はじめの一歩つながりでいうと帯ギュを今むしょうに読みたいんだよね。90 年代における各少年漫画誌におけるスポーツ漫画開発の文脈とかなんとかの筋合いで。リアル系スポーツ練習漫画というか。マガジンの一歩にサンデーの帯ギュにジャンプのスラダンとかになるのか、今ざっとおもいついたあたりでいえば。

それらと全然関係なく伊藤明弘ジオブリーダーズ」を途中から途中まで読み返してんだけど、特殊なおもしろさがあるねーこの漫画。殺陣漫画というか、コマ割りオタとしてエスニックな読みごたえがあるというか。読んでて過剰に脳をドライブさせる感覚があるので、漫画的な王道ではないと思うんだけど、アニメなのかというとそれも違って、コンテっていうには読みものだし、なにか伊藤明弘氏だけが追求している漫画アクションの見せ方みたいな様式美が磨かれている。つまりジオブリーダーズでアクションシーンて素で読んでもおもしろいわけなんだけど、コマ間の情報を脳内で補完して、アニメ状の(でもアニメそのものではなくどこかしらやはり漫画的な)動体として再構成するとまた格段にいいかんじなんだよね。つまりなんだ、原画があってコンテがあって、そのままでもいいんだけど読者が中割りして脳内補完すればよりおいしくいただけますみたいな。

ただ問題があるとしたら、その行為だけやってればジオブリは十分楽しい漫画ということになってしまうので、ストーリーとかだんだんどうでもよくなってくるんだよね。単行本が進むってより、モーション脳内補完ゲーの新作が出るってかんじで読むことになるから。現状複線とか大風呂敷とかどうする気なんだろってくらい目一杯とっちらかってるかんじなので、作ってる側としても「雰囲気ゲー的な中盤ノリの拡張路線を重視したので終盤に畳む苦労のしわを寄せまくってしまったー」みたいなかんじかもしれない。漫画オタでなくゲーオタ的な感覚でいうと、「既刊で十分おもしろかったので特段シリーズとして終わらなくても構わない」みたいな気分もなくはないっていうか。