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ACE COMBAT 6

旅行 | 080101

まだ序盤しかやってないのでシナリオについてはあんまいえないのだが一応題材的なものへの印象。

  • おれはネタとしての AC シリーズにこそ抵抗感を覚えているひとなのだ、が…、今回「これはこれで結構いいかも」と思った部分はまさにそこだった。やーなんというか、こういうヌルめの戦争ゲームが 360 にあってくれるのは、気分的に助かるかも。というのも、最近の西洋戦争ゲーはキナくさすぎるんだよ、AC シリーズ同様に言ってることは誇りとか英雄とかなんとかそんなかんじだけど、日本発の AC て一応なんというか「戦争ダメ絶対」という基調をお題目とはいえ押し出していて、バランス感覚が違う。忘れてはならないのは、360 が最も売れているリージョンであるアメリカは実際に戦争をやっている国であるという点で、なにせグラフィックがリアルかつ内容が派手派手しいもんだから、浮き出てくる生々しさがキツい。じわじわと来るものがある。あとこのところの現代(近未来)戦争ゲーは核兵器ネタ解禁ブームっていうか、だいたいどのゲームでも核が出てくる。まあゲームだが、未来にそれがある程度のリアリティとして予定されているのかよとだいぶ昏い気分にもなる。
  • むしろ GoW とか、確かに表現は残虐だけど、そのての戦争ゲーに触れたあとでは手触りがなんともスポーティというか、これは安全なゲームだよという気になる。そこには SF と中坊精神の迸りがあるだけで、テロもイデオロギーもないからな。Halo とかもそう。種の滅亡の危機を描いた SF 作品のほうが明るいってのは、リアリティが煽り立てる現実の先の救いのなさかなどうも。
  • で、AC6 だが、いまんとこ軽い。基本的に 4 以降の AC シリーズが戦っている最前線には、ほかのメディアで強いていうならアニメ「機動戦士ガンダム SEED」とか、はたまたドラマ「踊る大捜査線」(の特に劇場版が顕著)とかが挙がるのではないかと思うのだが、なんかそんなかんじの軽薄なかっこよさであふれていて救われる。なんだろう、メインも脇もうまいこと言おうと待ち構えすぎていて逆に可笑しいというか。喩えるなら、そうだな、「お!メビウスワンさんと黄色の 13 さん!奇遇ですね!」 「おお!そういう君は****(聞き取れず。何かラーズグリースぽい名前)ではないか!天使とダンスでもしてな!」「天使とダンスでもしてな!出た!天使とダンスでもしてな出た!得意技!天使とダンスでもしてな出た!天使とダンスでもしてな!これ!天使とダンスでもしてな出たよ〜〜!」おれは限界だと思った。みたいな。名台詞は傑作のコンテキストから浮き出してくるから名台詞なのであって、名台詞を散りばめれば傑作になるわけではないのじゃよー、でも最初から B 級に着地するつもりならそれもまたよしじゃよねー、というオタ的安心感とか。フレーズを繋げば作品の記憶をコンパクトにまとめることができる、という様式まで想定したかのような作術のうえにある作品群。
  • あとやっぱ基本的に戦争ダメ絶対ってかんじ。先はわからんけど。サブタイトルは 5 の「UNSUNG WAR」(歌われない / 詩歌によってほめたたえられない 戦争)から 6 の「Fires of Liberation」(解放への戦火)と、字ヅラの印象では対アメリカシフトかなーというかんじになってるが、その中でも愛とか絆とか戦争によって必ずしもハッピーにならない側のキャラクタたちのドラマとかを描く雰囲気があるので、まだなんか余裕がある。「いや戦争なんで。大変なんで。ハッピーとかアンハッピーとか関係ないんで。やらなきゃやられるんで」みたいな荒涼とした前提ではない。そこが日本のメーカーである NBGI 社の立ち位置かなー。空の戦いだから生々しさもほとんどないってのもあるか。ゲーム的な死という意味では、往年にはその軽さこそが倫理をドライブさせたものだが。

まだ曖昧なところを指走って書いてるのであやふや。一周したあとでまた改めて考え直す。