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印レー

万世 | 071123

こないだひさびさになじみのおっさんが厨房当番だったので、本気の印レーを食うことができてハッピーだったが、全盛期のおれなら一気に食い尽くしたと思われる怒首領蜂でいうと二周目四面程度の辛度のそれを八割方たいらげたところで一息ついてしまったのが衝撃だった。この一息というのは細かくいうと「スプーンを休めて「ふう」と一息いれる」という一段落置く動作のことで、これはおれのカレー哲学からいえば道に外れた無粋といえる。ちなみに途中で水とか飲むのは道を外れるどころか邪道に踏み込む所業で、気管支に青唐辛子が詰まってせき込んだとかなら致し方ないが、通常では決して許されない。というか食ってる途中で水を飲むというのは、さっきの一口の辛さを五割引きにするかわり次の一口の辛さを五割り増しにするテクニックなので、「けっこう辛い部類だけど物足りない」レベルのカレーを食うときの退屈さをまぎらわすための、体感辛度増進法としてなら有効だが、もとからものすごく辛いカレーを食うときにはおすすめできない。さっきの一口の辛さは次の一口で薄めるというのが、安全面に配慮したカレーエクストリームにおける作法だ。インドにいっちゃって帰ってこないのは第一段階、インドにいっちゃったあと帰ってくるまでが第二段階、その行き帰りを繰り返すさま(流転)を楽しむのが第三段階。日本をインドにしてしまうのが第四段階。おれはまだ、たぶん第二段階の途上にすぎない。

なんの話だったっけ、そうか一息つくか、ともあれ、エアを入れるという行為は、軽度の水効果に等しいので屈辱だ。この程度に耐えられないかいまのおれは。カレーは一日食わないと三日、三日食わないと一週間ぶん辛さ耐性が落ちるっていうしなあ。挽回のためカレー強化月間といきたいところだが、それもむずかしい。なにせ体調が悪いからな。悪い体調をよくするのもカレーの役割だが、それは地力がまだそれなりに残っている時の話だ。いまカレー療法を試みれば、最後の体力までカレーに灼き尽くされ底が抜けるだろう。地獄の釜で作ったカレーなら、そりゃ辛いだろうから食ってみたくもあるけど。これが意外に甘口だったりとかしてな。