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small planet motion

上野散歩 | 060918

千葉方面へ向かう車に乗って高速道路から夏の昼間の景色を眺めていると、なんだかどうにもこうにも説明のしようのない心境が湧き上がってきてエモーショナルだったんだけども、そのエモさがどういう状態のことを指すんだか全然説明できない。なにか涙が出るような気分だったのかもしれないが、わからない。感情線は並行だった。頭も極めて醒めた状態だった。ただなにかの水位は高かったかもしれない。脳からいいクスリが出ているような。眼精疲労のせいもあってか、たぶん視界も正常ではなかった。クリアな日差しに程よい空気透明度、そして焦点の狂ったおれの目に映る街の景色から住宅地へ、河を渡ってゆくその両岸のアパート群、ひとつひとつのオブジェクトが克明に、しかし(高速道路から眺める景色は大概そうだが)まるで自分と無関係の別世界にあるような、まあ事実おれはたぶん今後に渡ってあのように眩しく美しくある意味グロい世界に住むことなど決してないのだろうが、とにかくにも地上を埋め尽くして視界よりはるか遠くまでひろがってゆくのであろう巨大なミニチュア感。なんだこの非現実的にいとおしいような疎ましいような美しいようなそうでないような、というあたりで、本城直季「small planet」が思い当たった。あれだ。いまおれはあれを見ている。「アオリ」という技法を使っているらしい。Impress の記事によれば、あれは「人間には決して見えない」景色らしいし、実際あれそのまんまというわけではなく、あれに近いような印象として感じられているだけなんだけど、動画であのかんじが見れてるってのはちょっとラッキーだなあとか客観的に思っている自分も同時に居た。