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Signs

なんか公開当時に G さんがいかにこの映画のつまらなさがすばらしいかを力説していて、ずっと気になっていたのだが、このたび TV 放映されたのでようやく見た。たしかにこれはなんともおもしろかった。なんだこのへんな映画。

つまらないかというとつまらなくはなく、眠いかっていうと眠くもなく、なんとも居心地の悪い蒙昧さのようなものと宇宙的な唐突さの速度差みたいなものをじっくりたっぷり見せ付けられて(この映画、主要登場人物四人をアップで映してる時間帯がやたら長い)、画面見ながら一人で何度も爆笑してしまった。常識と非常識の境界線の曖昧さや、なにもこんなときに愚直なだけの父親の不器用さみたいなドラマがはじまらなくっても、みたいなちぐはぐ感や、冗談みたいな悲惨さのこととか、アクシデントは時と場所を選ばないし選ばれた時と場所にはそれぞれの卑小なドラマがどうしようもなくこびりついていて、何が起きようと結局それが彼らの世界のすべてであることに変わりはないかんじとか、どうにもこうにも見てるおれとしては笑う以外やることがないというふうだった。クライマックスには、宇宙的な唐突さに対して地元民が奇跡的めぐり合わせによって速度的に追いつき、ドラマの相対速度が噛み合って行くあたりに静的な興奮がなくもないが、そこでもやっぱり展開されている事態そのものは「えー!?」ってかんじであり、運命的とはなんであるかについて考えさせられる。

よくわからん。なんとも不思議。いちおうヒューマンドラマなのかもしれない。もしくはアメリカ人にだけよくわかっている空気を前提とした高年齢向け映画とか。対応する器官のない刺激を仮想的に受け取ってしまったかんじか。けどなんだか妙に後引く映画だ。もう 2,3 回見たいかもしれない。疲れた日の寝る前とかに。

ネタバレメモ。