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プッチンプリンをプッチンする機会が生涯何度あるか

プッチンプリン

プッチンプリンを食った回数は覚えていない程度にはあるが、しかしちゃんと皿の上にひっくりかえして底のツメをプッチンしてプリンとして正しい形で食ったことはほとんどない。というかがんばって記憶をさらってみたところ一回だけ記憶があった。一旦思い出してみれば鮮烈によみがえってくるあの感覚。とはいってもその一度きりだ。それ以外は、上からあけてそのまま食った。数限りなくそのように食った。おれはもともとプッチンプリンがそれほど好きではない。自分ではほとんど買わない。食うのはひとから貰ったり、出される食事についてきたり、どうにもプリンを食いたいけどほかに候補がないときなどだ。あのプルプル感も人工物に寄り過ぎていて心証がよくなかった。特にあのカラメルの部分は余計な味がついてる気がして邪魔に感じていた。なにもかかっていない一口目がいちばん良い。おれは豆腐の場合でいえばしょうゆとか薬味とか余計なものはかけずにプレーンでいただく派だ。脱線ついでに豆腐について更に言うなら絹ごしよりも木綿が良く、ごま豆腐はイロモノとしてけっこう好きだったが卵豆腐は嫌いだった。そんな人間だからプッチンプリンがあまり好きでないというのも頷けようという話だ。たぶん大量流通品のなかで初めて良いと思ったのはオハヨー社の焼きプリン(http://www.ohayo-milk.co.jp/products/html/data/3805.html)の初期型で(味が変わって以降は好きではない)、これは上部に焼きが入れてあるので器を開けてそのまま食うのがトラディショナルと言えた。「結局のところプッチンプリンをプッチンしてから食ってる人類は少ない」というリサーチの結果と思う。まあそうはいっても焼きプリンも底の部分にカラメルが含まれていたのだから、あれも本当には、ひっくりかえしてから食うのが正式だったのかもしれない。わからない。

とにかくにも、そんなわけで、結局おれはプッチンプリンをプッチンして食うということを全然やらないままこの歳にまでなってしまったのだなあと思い、なんとなく買ってきて、悩んでいる。プッチンして食うべきか、通常どおりそのまま食うべきか。プッチンして食うほうがよいのだろう。余裕感。でもそのぶんあけた皿を洗う一手間が増える。しかしその程度の手間なら厭うほどのものでもない。どうしたものか。どうするべきか。ここは悩みどころだ。たっぷり二時間くらい考えた。

結局そのまま食った。あまり好きではないが、ちゃんと甘かった。