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バスライドアクション

最近のバスはすごい。なんといっても窓がひろい。最近のっていうか窓がでかくなったのはけっこう昔からだと思うけど、おれがその楽しみ方を理解しはじめたのは最近なのでとりあえず最近と書いておく。中学校の頃乗ってたバスとか窓がすごくちいさくて全然雰囲気が違った。いまのバスに比べれば囚人護送車みたいなものだった。窓が小さくて枠の幅も太くて風景が分断されており、つながった視界として外の景色を見ることができなかった。

でも今はそれができる。バスに乗ったとき車両のまんなかあたりに立って、手すりに強くつかまってなるべく視界を固定して得られる視界は最高だ。まず視界全体をバス車内の情報量が覆っていて、しかしその枠内に三次元的に車外の光景が展開されており、そしてバスの移動にしたがって大型車両特有のあのモッサリとした(しかしかなり急激な)縦横の G が来る。それがすごいリアル。バスは実際に経路を移動してるんだからリアルなのは当たり前なんだけど、見える景色の量が増したことによってバス車内の情報量自体の「窓枠感」が増していて、まるで出来の良いライドアクションを体感しているような楽しみ方ができる。枠があるせいで普段よりも自分の画角が上がったような錯覚もある。バスの中は比較的平静で、しかしバス外の景色はダイナミックに動いていく。G に沿ってしなる吊革や客の姿勢の揺れなどもこれ以上ないくらいリアル。おもしろいなあ。視点を動かしてもパースの整合性狂わないし。よくできてるな、さすが現実はリアルだな、とかおもいながら最近バスに乗るのが楽しい。けどキョロキョロしているとたまにおばちゃんとかにへんな目で見られる。まあおばちゃんにへんな目で見られる程度で行動が抑止されるような歳ではないのだが、しかしバス乗りとしては「地域密着性に対しての溶け込み」もひとつのテーマなので、このあたりについては今後の課題だ。