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蒸す

新宿 | 060527

おれが大嫌いな尺度はいっぱいあるが(尺度はただの尺度であるから好くも嫌うもないもんだが)その中でなんといっても最も最高に大嫌いなのが湿度。これが高ければ高いほど憎い。憎くてたまらぬ。なんかもうとにかく満員電車がサウナ。汗がダラダラ出るので普段から風体のいかがわしいおれがますます変質者と間違えられやすくなる季節。いや間違いではないかもしれない。満員電車で汗かいてる風体のいかがわしい男ならそれはもう変質者そのものであるかもしれない。逮捕されても仕方ない。たぶん抵抗するまい。手錠は冷たく、雨と汗で濡れた不快な硬度でおれの手首を痛めつけるだろう。面倒くさい。蒸し暑いんだもの。なんかもう、とにかく、なにがなんでも、なにもしたくないし、なにもしたくなくない。ムガー!と暴れることはできるがそれはおれの文脈ではないし、第一暴れたところでますます蒸し暑くなって汗がダラダラ出るだけなので暴れ甲斐もない。天に唾するというかな。腕力でどうにもできないこともある。時間とか。つまりは梅雨だな。地球サイズに比べれば身長いっこぶんしかないちんけなおれの全霊をもってわずかなりと公転周期に干渉してこの季節だけを素早く終わらせたいが不可能。エネルギーは保存する。エントロピーは戻らない。こぼれたミルクは腐ると臭い。鼻をつまみたいが指一本動かすと痴漢呼ばわりされて逮捕されるクソゲー。いまおれは凶悪犯罪者のような顔をしているだろうが、たぶん実際の凶悪犯罪者はおれが考えるよりずっとふつうの顔をしているので、凶悪犯罪者のような表情というのはべつに凶悪な犯罪をしたひとの顔ではないと思う。あと腕力で解決できるもののひとつに知恵の輪があるとこないだひとから聞いてなるほどと思った。現代にもアレキサンダー大王のうまれかわりはけっこう居るらしい。