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義経

初夏あたりからポツポツ見はじめ、最近はほぼ毎週逃さず見ている。いやべつに逃さずっていうほど熱心に見ているわけではない。なんとなくというか、たまたまというか。オタ的にうれしいシーンのあるようなドラマというわけではないが、それでもなんとなく観賞に耐えるのはさすがに腰の強い大河ドラマといったところ。いろいろ不足は感じさせつつも、しっかり役者力(ぢから)で押してくる。

で、いよいよ壇ノ浦の合戦の段、八艘飛びをやらかす義経役の滝沢秀明氏にガンダムの面影を見た。「なめるなよ!義経にだってジャンプ力とロケットノズルがあるんだ」みたいな。いやないだろロケットノズルは。まあ金粉は舞いまくりだ。あ、でもドラマでの八艘飛びは平知盛相手だったけど、平家物語では平教経相手に見せたパフォーマンスだったような。平家方の武将としてエピソードを vs 平知盛に集約することで話をまとめつつキャラを立てようって意図だろうかな。

で、この平知盛役の阿部寛氏が実によかった。絵巻物から抜け出てきたような眼力のある表情。「見るべきほどの事はすべて見た」とかいうようなかっこよすぎる台詞でも、この顔で言われれば納得する。滅びの美学と言ってしまえばそれだけの話だが、役割を演じるうえでいい仕事をしていたと思う。こういったイイ台詞イイシーンの凄みを増すためにも、もうちょっと合戦描写や殺陣があればなあ。

あと、今回に限った話でなく「義経」のシリーズ全体の話として(あまりいい意味でなく)実写ドラマなのに妙に最近のアニメっぽい印象を持っている。「義経」には、たぶん中高年視聴者層を意識した演出なのだろうけど、やたらわかりやすい表情の演技が多用されていて、具体的には顔のアップが多くて長い。一方最近の TV アニメというのはロングのカットが全然なくて顔のアップばかりなので(←なんでそうなってるのかというところについては、作画が難度とコスト両面で安価に抑えられるからなのかなと想像)、それぞれ筋合いは違うんだけど、結果的に近い印象を受けるというか。まあそういうのも悪くはないんだけど、せっかく高詳細度の映像を大画面で楽しめるようになってきた現代的には、器にのっけるコンテンツの方向性としては合致してない気がしなくもなくて、そういうこと考えると「カウボーイビバップ」劇場版が公開当時「ロングのカットが多くて眠い」みたいな言われ方していたけど、あれは劇場アニメの考え方として間違ってないはずなんだけどなあとか思ったことを思い出した。カウボバ映画について個人的な印象はあまり強く残ってなくて、わからないが、画面に対してマッシブへの描き込み力が及ばなかったという評価なのだろうか。また今度見直してみるか。