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独立愚連隊

大戦末期の中国を舞台に快男児や怪男児たちが入り乱れて颯爽と活躍。ジャンル的には軍隊サスペンスものになるのか。キャラ立ちは濃厚、会話は軽妙で、多彩なカットは的確に意図されており退屈しない。決闘シーンなどはいま見てもかっこいいと言える色褪せなさだ(←白黒作品なのでもともと色ついてないけど)。この映画を語るときよく西部劇が引き合いに出されるが、アメリカの荒野と中国の荒野とではやはり湿度が違うというか(独立愚連隊は御殿場で撮影されており、実舞台はべつに中国というわけではないのだが)、全般的にカラリとしていつつもどこかしらウェットだ。極東部劇とでもいうのか。

この映画のように何度もみたくなるおもしろさは、人間が演じて人間が撮っていればこそのものなんだろうなあといつも思うが、なぜおれがそのような形で納得しているのかについてはあまり深く考えたことがない。考えずともいずれわかるか、または考えても考えなくても変わらない程度のものだと思っているからだが、そこを敢えて突っ込んでみることで探せるあそびもあるかな。