快眠のためのスーパープレイビデオ
体調自体が悪いというのもあるが、最近どうも寝つきが悪いので困る。寝ても夜中頭痛くなって起きたりとか。夜半に脳が半覚醒状態に入るというのは昼間あたまつかってない反動かな、それはちょっとまずいんじゃないかと思いつつ、ともあれまずは当面の寝つきの悪さを解消する必要がある。
というようなことを考えながら NGM を見ると、
CAVE「虫姫さま」の、いい具合の弾幕避け動画が紹介されていたのでそれダウンロードして眺めて寝た。縦画面を横に倒したムービーで、画面の 90 度回転がモニタの可動方向と逆だったのでデスクトップで見るのはめんどくさく、布団にくるまって蓑虫の真似をしながらノート PC を横に倒して見た。うむ、やはり超弾幕見るとよく眠れる。おれのオススメ就寝法のひとつ。よく眠れはするがいい眠りとは言い難いかもしれない。画像解析能に大量のリクエストを送って過負荷でダウンさせてるかんじ。DoS 攻撃とかに近いのではないか。根本的には不健康法と思う。けど眠れないよりはマシ。
「疲れてて寝たいけど眠れないときにはスーパープレイビデオ」という解決法を漠然と意識しだしたのは、たぶん TAITO「ダライアス外伝」の攻略 LD を見て以降のことだ。ダラ外の LD は、正確にいえば攻略パートでなくドラマパートが眠りを誘った。OGR 氏が登場するあれだ。TAITO 社といえばミニドラマ、ミニドラマといえば TAITO 社というほど ZUNTATA とドラマは切り離せないが、あの一連のビデオ群は、見るとすごく眠くなっちゃうんだよな好きなんだけど。上等のドラッグをやるとむしょうに眠くなるらしいが、あれと通じてるのかもしれない。いいすぎか。単体じゃなくて攻略パートとの相乗効果ってのもあるだろう。考えてみればドラマだけ飛ばして見たときはそれほど眠くならなかった。あと例外的にサラコン講座はどれだけ聞いても眠くなりません。
でまあ「もしかして攻略ビデオって眠い?」とか思いはじめて、格ゲーとか東亜プランとか彩京とかビューポイントとかの攻略 VTR(同人)を知人から回してもらって鑑賞会とかして徐々に肌で感じるようになってきて、CAVE「怒首領蜂」の時代あたりになるとタイトルでだいたい眠くなる傾向が判断できるようになってきた。攻略ビデオの中でも STG、STG の中でも弾幕系が眠い。単純の大量の反復が複雑を成す。反応と作業。SPI 検査。本能化。花びらの万華鏡。ミツバチの巣。宇宙の中にまた宇宙。ビデオ信号にラリホーがエンチャントされている。あるいは強すぎるマヌーサが眠気を誘うのか。
ルールや規則性から前後の筋道やステップを確認しやすい系のゲームのスーパープレイは、CAVE 系に比べるとあまり眠くならない。そこにガイドレールが敷かれていれば人間は迷わないというか。曖昧な書き方になってしまうがその境界線は「こう動けば避けられる(←背景に攻略体系を感じさせる)=眠くならない」と「これを避けたらクリアできる(←ゲーメストでいうところの「ここは気合で」)=寝る」あたり。レイディアントシルバーガン、斑鳩、グラディウス複数周回などの中国拳法系のタイトル。東亜プランでも「BATSUGUN」あたりだとけっこう平気、まだ緩急がわかりやすいから。サイヴァリアとかになるとかなり寝る。バトルガレッガも最初わかんなくて寝て途中だんだんわかってきて目が醒めて、慣れてきて繰り返し見ているとラリホー映像化。タビーバイバイの時間だよ。そしてやはり真打の CAVE 社。いうなれば極真空手。即座に寝れる。そこに道筋はあったかもしれないが弾幕で均されて痕跡が見つけられない。見えるのは一面のお花畑。CAVE 社が虫を偏愛するのには根拠がある。花畑に集る蜂の群。花摘む乙女のリリカルなストーリー。そうして出来上がった冠(弾幕)を涅槃で避ける人々…と、「虫姫さま」で思い出した、「風の谷のナウシカ」見るか。十五年ぶりくらいに。
- 追記:中国拳法とか極真とか意味のわからん単語が入ったので過去日記から補足(→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20030417#p1)。