DD
最近のオタ方面の話題で DD という単語で思い浮かぶのはドルフィードリームだけども、アイドルファンの場合の「DD」には興味深いニュアンスがあるようだ。とりあえずメモだけ。
アイドルファンの特有の愛情表現の一形態で、「誰でも大好き」(Daredemo Daisuki)の頭文字を取ったもの。
反対は「ONLY」。
■ 現在の意味
- 特定のアイドルのファンにならずに、複数のアイドルを掛け持ちで応援している人。
- いわゆる「複数推し」。
- どのイベント会場でも必ず見かけるアイドルファン。
- 「特定のアイドルのみの熱烈なファン(オンリーファン)」の対義語。
- ランキングをつけて喜んでいる人も多い。
- 「推し」がいないので、とりあえず DD とか言っとけ系なファンも多い。
■ 本来の意味
- 「特定のアイドルのみの熱烈なファン」という応援スタイルを採らず、広く深くアイドル全員を愛する人、およびその人の状態を指す言葉。
- 文字通り「誰でも大好き」なので、アイドルでは嫌いな子が誰一人としていないことが前提条件となる。
- また、博愛主義者的なアイドルファンを指す場合もある。
- いわゆる「全推し」。
- 「どのイベント会場でも必ず見かけるアイドルファン。 」はイベントウォッチャーだったりする場合もあるので、必ずしも DD とは限らない。
- 全てを平等に愛するのでランキング的なものは嫌う傾向がある。
- 1990 年代初頭には既にこの言葉は存在していたとのこと。イベコ(現場系アイドルファンのこと、カメコとは異なる)周辺から発せられた言葉だと思われる。
■ 限定活用について
本来 DD は前項の様な意味であるが、これだけアイドルの枠が拡大化し細分化されてくると、とてもじゃないがアイドルシーン全体を追いきれなくなってくる。よって、例えば「KDD(子供なら誰でも大好き)」といった様に、DD の前に自分の趣向・得意分野などを特定するキーワードをつけることが本来望ましい。
また特殊系として「あさみ DD」(「あさみ(麻美・あさ美)」と名のつくアイドルなら誰でも大好き)の様に、自分の琴線に触れる名前に特別な想いをはせる人もいる(苦笑)。
■ 省略形について
Hello! Project(ハロプロ)系アイドルファンの間では、単に DD と表現している様だが、これはほぼ「ハロー!プロジェクト所属アイドルなら誰でも大好き」と考えてよいだろう。何故なら彼らの話題からは他カテゴリのアイドルが殆ど登場しないからだ。よって、例えば声優系ファンにおける DD は、「アイドル声優なら誰でも大好き」といった応用も考えられるだろう。