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最近の読書

GBA逆転裁判」トリロジーを終えた関係で、再び読書に戻っている。古山高麗雄「二十三の戦争短編小説」。黒川ケンキチ氏の日記で収録作の一文が引用されていて(http://d.hatena.ne.jp/krokawa/20041208)、なんとなくよさそうな本だったので読むことにした。意味とか意義みたいなものとの付き合いの振れ幅が大きかった頃にでも読めば随分てこずったことだろうと思いながら、いまとなってはスルスルと読み下すことができる。というかそのようにしか読み方のない本だろう。移入する余地はなく、託されるものもない。あってもそれは自動的なので、自覚する必要がない。

雲南省の山の中で、仏印に行くとな、親子丼が二円五十銭で食えるんだって、と聞かされてから、おれたち、何回ぐらい親子丼の話をしただろう。あれも小迫班長が言ったのだった。部隊が、中国の雲南省から仏印に転進するらしいという情報も、親子丼のことも、小迫班長から聞かされた。親子丼が二円五十銭で食えると聞かされたとき、おれたち、唸ったなあ。おお、この世には、親子丼というものがあったんだ!おれがそういうと誰かが、本当すか、仏印さ行けば親子丼があるんすか、と息を詰めて言った。あれは部隊が、進んだり退いたりを繰り返しながら、やっとのことで龍陵まで行き、龍陵を見下ろす山の中でタコ壺暮らしをしていたときだ。そしてあれから間もなく、部隊は後退したのだか、おれがこんなに親子丼に熱中しているのは、食い意地だけからではないだろう。親子丼は地方の味。地方の、市井の、とうちゃん、かあちゃん、にいちゃん、ねえちゃんの、哀しくて優しい、あったかーい食いもの。だから本当は、食わなくてもいいんだ。憧れてりゃいいんだ。シンボルなんだよ、親子丼というのは。そういうわけだから、サシミや吸物などはお断りだな。実際に出されたら食うだろうけど、だがあれは、役人や将校が旅館や料理屋で、いばりくさって食う食いものだからな。だが雲南の戦線では、食い意地のほうが先だったかも知れないな。市井の味だなんて思って感傷に浸っている余裕はなかった。部隊の後退が始まるとすぐ、おれはマラリヤで発熱して野戦病院に入院したが、運ばれてきた汁桶に二つ三つ浮いている小指の先ほどのブタの脂肪(あぶら)が、ひょっとして自分の飯盒のふたに入れてもらえないものかと、はかない願いを祈ったものだった。だがその脂肪は必ず分配者自身の容器に注ぎ込まれてしまい、ああ、やっぱりと諦めたものだった。

なんとなく 2ch吉野家テンプレ思い出したので、検索したんだけど、バリエーション多過ぎてどれが標準型なのかよくわからないんだよな。

そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。もうね、アホかと。馬鹿かと。お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。150円だよ、150円。なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。お前らな、150円やるからその席空けろと。吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。そこでまたぶち切れですよ。あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、ねぎだく、これだね。大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。素人にはお薦め出来ない。まあお前、1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。