オタコミュニティ作品

なんでまたきづきあきら氏作品を突然二冊買ったかといえば、もともと「ハチミツとクローバー」と一親等でつながりそうな作品を読まないとっていうか、さらに元を辿ったら「微妙にオタくさい雰囲気と親和性のあるコミュニティにおける恋愛もの」という一連の作品群を並べて順番に読んでいくかーという試みの話だったのだが、より具体的には、

「ハチミツとクローバー」を読んだからには、同系列の異種とでもいうべき「げんしけん」「のだめカンタービレ」に手を出すべきだ（というかオタとの親和性の順番でいったらハチクロより先にげんしけんだろと思うのだがなんかやっぱどうしてもげんしけんの単行本をおれは視界に捉えることができない http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20040602#p1 ので読もうにも読めないっていうか、この心境のままげんしけんを読むっていうのはそれこそ feel invisible matter の世界になってしまうよ）と思う、でなければ片手落ちといわず両手落ち、いやちょっとまったいちおう既にハチクロは押さえてあって、あれを一腕とするのだから腕が二本って前提が誤り、つまり腕三本のイメージで正解、となったので逆算すれば現段階でのおれの世界認識は名張の五ツのそれってことでいいか、というかんじなのだがしかし、なーーーーんかやっぱちょっと手が出ないんだよね。めんどくさがってんだろうかこれは。めんどくささも感受性の成したことなので要素のひとつに違いないが、めんどくささを肯定するのは勇気が要る、コストはかからないけど。

とかいうような皮算用的なあそびをやっていたのだが、その筋合いでNから「じゃあヨイコノミライはどうよ？」と聞かれてそれおれ知らねえのでどういう漫画かと質問したら、web で読めるのでまずはそれを見れという（→http://www.comicseed.com/seedweb.html）。ああなるほど「モン・スール」のひとの漫画か、ということはああした雰囲気のお話なのだろうか？web で公開されてる最近分の連載を読む限りでは、オタコミュニティものではあるので主題と合致しそうとは思ったものの、ハチクロと一親等ではつながらなさそうだなと思った（あるとすればハチクロ-げんしけん-ヨイコノミライで二親等程度？）、が、まあそれはそれでちょっと買ってみてもよさそうな内容かなと判断したので買った。「モン・スール」も置いてあったのでそれもついでに。

しかしあれだなおれは今年はちょっと自分でメインストリーム的存在と認識したものを避けてとおる癖があるような気がして、それはいかんなあ。夏に観た映画にも現れてる。「下妻物語」「マッハ!!!!!!!!」「マインド・ゲーム」の三本。べつにこれらの映画それぞれがなにか極端な映画だとはおれは思わないがしかし、やはりあんま食い合わせのいい三本とはいえないと思う。外角とか内角とかにばっかバット振ってて、ど真ん中を狙ってねえなー最近。ハチクロを踏まえたその次にヨイコノミライを選ぶってのはなにかが病んでる。物事には適切な順番ってものがあるはずだ。ハチクロにとってもヨイコノミライにとってもおれにとっても、あまり健康な読み順とはおもえない。

どこかで調整しないといけないなーと思い続けて数ヶ月が既に経過、ズルズルと秋になった。