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DATA WATCH

DATA WATCH

かいもの。山田五郎「百万人のお尻学」はまだみつけられないが、先週末の八曜会で話題に上った「DATA WATCH」という雑誌はみつかった。べつにTSUTAYAでなくとも売ってるのね。

なんでおれが突然こんな本を買うのかといえば、今号の特集がおもしろくて、

1800万人データから読むリアル・マーケット
DATA WATCH

特集 | 誰もが知りたかった専門誌の順位の真実、読者の実像。

というかんじのあれ。ジャンル別に雑誌をランキングして、それぞれの雑誌について購読者の性別・年齢・職業・パーソナリティ・併買チャート(CD/DVD/月刊誌)などをまとめてある。とにかく読むところの多いデータ本なのでオタなら買って損はない一冊。あと各ジャンル別1位の雑誌については「読者によくいる、こんな人」というイラスト解説があってこれも噴飯ものの出来。

…ただし、もちろん、数字をただ単に数字として受け取るという基礎を忘れることがあってはならない。これはたとえば「このサンプルはTSUTAYAの顧客の傾向から抽出したものなわけだからその時点で既に偏りが生じている可能性が云々」とかそういう瑣末な話ではない。そもそもマーケットシェアをなんらかの判断材料に組み入れてしまうようでは、もはやそれはオタの振る舞いとはいえないという、根本的な理由だ。

一人称(ファーストパーソン)の消費単位として振舞う己の肉体から魂を開放して大勢を鳥瞰したい誘惑は、しかしそれを行うことによってせっかく背負った因業を独力によらず薄め消化してしまいかねない危険とも言える(←ファッションは癒しに過ぎない)。世界にも他人にも、どうにもこうにも掬えないボウフラのように、消費社会の水面をのらりくらりとたゆたってこそ一流。どう生きてもオタはオタであり、だから、じょうずに生きるためにがんばるようではその時点ですでに立ち遅れている。