超電子ダイナモ
セーター。静電気がすごくてエレベータのボタン押すたびに通電して指先にあショックウェーブギニァアアアアア。というほどべつに痛くないんだけどっていうかほとんど毎回だから逆に覚悟が決まっちまうよ慣れたよもう。痛みに慣らされるというこの屈辱。酸素を吸って錆びていく肺。死に向かって生き続ける人生。レンガを投げねば宇宙は飛べない。
帯電といえば「静電気が怖くてドアの前で立ちすくんでる厚手のセーター着た女子」という光景に対する熱情を力説していた友人が大学時代に居た。当時に彼が「萌え」という単語を知っていれば、その熱情を説明するためあそこまでのカロリーを消費することはなかったろう。「萌え」は「なむあみだぶつ」に似ている。