最良のクレタク
慣れの問題もあるが、今日交互に遊んでみて、やはりクレタクは XBOX 版 3 より DC 版 2 のほうがおもしろかった。
個人的に 2>1>3 の順。初心者には迷いなく DC 版の 1 を推す。マップが単純だしジャンプがないので考える要素が少なくていい。2 は 1 をマスターして操作関係を自在にしていることが前提になり、マップの把握が練習になる(そしてマップを完全に把握してからようやくゲームになる)ので、2 からいきなり入るのは酷。
XBOX のパッドはなかなか優れているが、クレタクには合わない気がする。ボタンが大きいのが一点と(AB ボタン間で指を滑らすのがむずかしいかも)、アナログ対応な点がどうもマイナスに働いている印象。振動機能の内蔵による重さの増加も難点になってくる。うまくなってくると一プレイに一時間以上かかるようになるからなるべく軽いほうがいい。HALO とか MECH ASSAULT とかやってるぶんには全然気にならないんだけどクレタクだとだんだん気になってくる。「撃たない」ゲームだからコントローラの重みに頼るリアリティをおれが求めていないのか。
マップが広く細かくなったのはクレタクの場合デメリットにもなりうると思う。広すぎるとマップ把握の難度が上がってしまうし、細かくなると詰まりや引っ掛かりの箇所が増えるということで、勢いにまかせて適当に突っ込みまくってガンガン進むやりかたが通じなくなる。3 の WEST COAST と 1 の WEST COAST の差が明快で、1 でわりと適当だったコリジョンが 3 だときっちり取られていてかつ微妙に奥のほうまで進入可能な場所が広がっているので、目的地に飛び込んだはずが柵(←1 ではただの「壁」だった)を飛び越して茂みの中で停止とかそういう状況が発生しがち。これ正しいと思うけどきもちよくないっすよ。
あとあれ、壁にぶつかったとき 1 とか 2 なら勢いまったく殺さず上滑っていくかんじで走行継続できたけど、今回壁にぶつかるとちゃんと減速しちゃう。やわらかくなったかんじ。ハイウェイのループでリミッターカット連発して安定して抜ける技が殺されてしまいました。「どれだけぶつかってもまったく壊れないし、どれだけ走ってもボディはいつもピカピカ」みたいな、一種の無敵状態感もクレタクの馬鹿っぽい魅力のひとつだったと思うので(古来無敵状態の自機を縛ることの出来るゲーム要素の第一は残タイムであり、そしてクレタクはゲーム開始から終了まで完全な無敵自機のゲームとしてあるからこそ時間を争うゲームとしてすごく納得できるのだ)、こうしたやわらかさはちょっと歓迎したくない。
さらに、3 のダッシュのタイミングやドリフトの制御などの感覚にどうも慣れない。全般的にもっさりしている。いくつかの入力系が改善されて(より直感的になって)いるとは思うんだけど、それが逆に元の入力系に慣れすぎた指に合わないのだろうか。たとえばクレイジーバックダッシュが入力しやすくなったのでギッと止まりやすくはなったんだけど、もともと派手にドリフトしてそのまま止まればいいけどべつに止まんなくても壁とかにぶつけて止めるから OK ですよみたいなノリで遊んでたので(真面目に曲がったり止まったりするのはクレイジーっぽくない気がするので)あんまこういう正確さでは遊びたくないかんじですよ。
というか調整不足な気もする。慌てて出した感っていうか。調整不足といえば描画関係とか相当適当だし(←大出力エンジンをガンガン空回りさせてるかんじっていうか)。それはそれでまあいいんだけど。