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Qコちゃん THE 地球侵略少女 1 巻

関連雑想。つながったことというよりは、つながってしまったことを恥じるようなオタニューロン NG 結合。はずかしお見苦しい。

それにしてもキリオくんは全然女の子と出会わないなあと感じてしまった。またはのっけから出会い終わっている。Q コちゃん?あれがそう?多分ちがう。お人形だ。ダミーというかきっかけだろう。変換するものがちがう。トラップだろう。物語的な。たとえばピュア爆とか。ピュア縛でもいい。いとうせいこう流に言えば「ジバク」的活用。

ともあれセオリーを踏むならキリオが出会う女の子は別に居るはずだと思う。たぶん友達のポニーテールのひとではないと思う(もしそうなら古くて新しい出会いだが果たして Q コちゃんの物語がそんなもの欲しがるのか?)。現在のところ有力に見えるのはお姉さんだがあれはどう見ても変換するものが違う。真打はたぶんまだ登場していない。永遠に登場しないのかもしれない。お母さん?それもまたせつない。みえみえのトラップだ。しかしそういう予感自体既に間違っているのかもしれない。この予感は旧世紀的な(それもピュア 90 年代的な)ものだけで作られている。これがそのまま通用するとは思わない。しかしまったく関係ないことは多分ない。ビルがぶっこわれ果てた瓦礫の山で作られるような漫画なら、それはやはりかつてあったビルの面影と関係しているはずだからだ。こんなふうなボーイミーツガール文法の化石化はそれ自体むつかしいギャグなのかもしれないな。いまさら墓掘り返しても土しか出ねえよみたいな。

キリオっていう主人公の名前にはボトムズの香りを嗅ぎ取ったが(キリコ)、これはノイズだと思う。あと主人公がキリオという名の男の子じゃなくてキリエという名の女の子だったら泡沫勘違い知ったかぶりイタタ系(ただしそれを突き抜けて一流の芸とするような)オタ漫画家のひとなどが描きそうな漫画だったかもしれないが、2003 年のウエダハジメ氏と Q コちゃんには全然関係のない話だ。

これが 90 年当時の漫画だったなら、最終話の最後から三番目くらいのコマで主人公が友達とかに背中越しに本名(カタカナじゃない名前、たとえば「桐夫」みたいなわりとありそうな名前じゃなくてどこか詩的な響きのあるような漢字の当てられた、しかしまったくありえなくもない名前)で呼ばれて終わるとかそんなかんじで最高にかっこよかったのかなと思ったが、2003 年のウエダハジメ氏と Q コちゃんには全然関係のない話だ。

あと旧自衛隊の軍人の兄ちゃんは、むかしウエダ氏が描いていたボトムズ同人誌の彼を延長させたかんじがした(彼を「主要キャラクタ級に昇格させるために輪郭線を太くしました」バージョンみたいな)。局所的な凄惨さといい大局的に浅慮なかんじといい。正直で素直だから残酷でやさしい。こういうキャラが偉いひとの鞄持ちとかはじめたら物語が誰にとっても不本意な方向に大きく転がっていってしまいそうな。別に彼のせいでそうなるというようなことではなくて。

偉いひとがサウナで密談とかあのへんのシーンも。あれの元ネタはなんだろう?オネアミスでいいのかな?もっと前に実写映画とかで?そういう指摘を過去に見た覚えがあるようなないような。

ともあれ、あのへんから十分に堆積していたグダグダの清算としての Q コちゃんでもあるのかなと思った。