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朝、ベンチで煙草を吸いながら、「シスタープリンセス」に出てくるあのチェキチェキ言ってるひとは、赤ずきんチャチャで言うところのやっこちゃんみたいなポジションなのかなあと理解してみた。だとすると、結構いいやつなのかもしれんなとか。んなこたないか。
名前や属性、決め台詞などのイメージを先行させるやりかたは、そうしたものに慣れたユーザの理解をたやすくするから、一度普及のきっかけを掴んでしまえば爆発的にひろまっていくんだけど、逆にそうしたわかりやすい記号が、そのキャラ固有の特質に対する理解をやんわりと阻害するよな。
二次情報、三次情報と、副の情報が漠然とひろがっていて、主の情報はそれらをある程度制御するための性能しかそもそも持ってはいないというか。おれは実際チェキのひとについてオフィシャルの情報をまったく把握しておらず、こだまやまびこのようにネットを反響している「チェキのひとのイメージ」だけをとらえて、それを消費することで満足している。
たぶんオフィシャルの情報にしても、そもそも大した量は用意されてないんじゃないかな。
あー、カプセル化してゆく娯楽だなあ。なんかビーズつなぎとか、数珠装飾文化とか、そういったものにも近い気がしてくる。第一、チェキのひとの名前、覚えてないんだよな。一時期覚えてたはずなんだけど、忘れた。