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東京撤退関連

  • おれが好きで上京した側の人間なわりに現在の田舎暮らしがわりと平気なのは、基本的に東京を都市としては全然使っていなかったからだ。都心だろうが僻地だろうが、現在一般的な生活インフラとされているようなものが一通りあれば困らん。まあ現時点で自動車を運転できないことにより、多少困っているが、これも自転車で代替可能のレベルにとどまっていて、運転できるようになればむしろ在京自体より便利になるんだから以下略。上京当時、おれの生活のため東京しか充たしていない条件は結構あったけども、重要なのは条件のほうで、東京という地名ではなかった。もちろんオタ作品(主に CLAMP 作品や細野不二彦「東京探偵団」等)で培われた「フィクションとしての東京」に関する知識はあったけども、それは単に知っているというだけのことだった。
  • イベントほとんど行かないし(コミケとか上京前は結構行ってたけど上京後はほとんど行かなくなったくらいだ)。ウインドーショッピング大嫌いだし(金がないから)。雑踏とかマジウンザリだし(どうしても通らなければいけない場合以外裏路地を歩く癖がある)。おれの生活の場は、都市部である必要はあったが、東京である必要はあんまりなかったし、そのことには、在京時代から安心感があった(「○○でなければならない」という条件を幾つも抱え込まずに済む人生は気軽だから、代替可能の領域が広いというのは安心感につながる)。まあ貧乏でめんどくさがりという部分は確定しているので、金とか手間とかかけないと満足を得られないタイプの誘惑に対して不感症であることは、便利だったという話もある。
  • とはいえ、インフラとしての東京に固有の魅力がなかったという意味ではなくて、つまり東京には、たくさんの人間がひしめいていて、彼らは東京と違って交換可能ではなかった。上京しなければ得られなかった友人知人は多く、これはどうにも捨てがたい。とはいうものの、東京を撤退したいま、おれは彼らの同志ではなく、場合によっては裏切り者のようなものだ。
  • おれのような人間の似たもの同士といえば、生活が安定しておらず常に目先のオモシロのためにアクセクしている人間だから、往年のおっさんたちのような、長い目の付き合いの尺度ではたぶん関係は続かない。大人はそういうものだ、ということかもしれんし、それなら仕方ない話なんだが。現時点でも「お互い老後まで頑張って働いて、リタイアしたらバッタリ再会」とか、ありえねえだろと思っている、目先数年の延命ビジョンが真っ暗な同士で、老後まで生き残ったとしても、どのみちその頃にはそいつ以外全員死んでるか、再会することに意味がないほど脱落している。明日もうダメかもしれないから今日会うのだ。明日会うために今日頑張りましょうとかズレている。同窓会とか OB 会とか全然ピンとこない。なんで過去の話をしに集まらねばならんのだ。現在に興味があるからこそひとが集まる意味はありうるだろう。そして現在をおもしろがりたいのなら、同窓とか OB とか眠いこと言ってないで、現役で居続ければいいのだ。そうしていられなくなったら、衰えたということだから、ついていける現在を別の経路で探していけばいい。
  • おれにとって東京を離れるというのは、ある程度「今に殉じる」という態度を捨てて、「不覚にも長生きする」というビジョンへの投資を重視する、ということだった。それってたぶん健康的なことなんだけど、でもなかなかそぐわない。あまりやりたいと思ったことがないので、これは欲望できることなのか、という基礎部分から、トレーニングしていかないといけない。

で、今後おれが東京に遊びに行くことがあるとすれば、まず友人に会いたいという話になるのかというと…、東京にしかないジャンクフード屋にまっさきに駆け込んで浴びるほど辛いものを食ってる自分が容易に想像されるので、やっぱ人情よりも食欲が勝るものよなあと思ったりしている。

最近のよしなしごと

雲

最近の空はぼんやりしていて暑い。曇ってはいない。けどなんだかちょっと暗い、というか眩しさがない。山とかそんな遠くないのに霞んでる。けど霧というほどでもない。モヤモヤ感。たぶん地表付近だけ煙ってるようなかんじになってて、横方向の視界だけがフォグってる。上方向には不透明度低めの空気の層が薄いので、陽光は突き刺さるように痛い。そして逃げ場のない湿気。サウナ要らずだねーどうも。

  • 農協出資の野菜直販スーパーで、往年の声優ソングみたいなポジティブ薄っぺらいポップスがかかってる光景に癒される感覚、なんだろう、この残酷な気分。
  • 好き放題二度寝して食いたいもの食って、潰したい暇潰して死んでいくだけで充分なんだがな。だがそういうふうには、無理という以前に、できたとしても、そう生きることができないのだろうという可能性の苦しさよ。
  • ズタ袋ラーとしてキャリア 20 年に達しようというおれに言わせれば、ズタ袋は穴があいてからが本番。穴のないズタ袋なんて不完全だ。零れ落ちる可能性のある世界を生きるぼくら、それに重なり合うんだよ。
  • 自転車で遠乗りした帰宅途中、女子高生風に見える服装の中年女性に続いて、森ガール風の老婆とすれ違った。こないだ(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20100727#p2)も怖かったし、やっぱなんかこの道ちょっとおかしいんじゃないの。アウターゾーン繋がってんじゃないの。