湯けむりスナイパー II 花鳥風月編
「花鳥風月編」は二巻までで終了、ってことだろうか。源さんをめぐっているようでめぐっていないようなヒロイン闘争に決着がついた。十六巻終了時点でかなり明確に描かれてはいたけど、あくまでも夢は夢だったので、はっきりしなかったが、とにかくにもこれではっきりした、という意味でいえば、この花鳥風月編をもって一旦の終了と考えてもいいかもしれない。芸者のひとはほとんどフェードアウト。女将のひとも一歩引いた格好。君江がけっこう危ういラインでトモヨと押し引きしていたが、下手の攻めが上手に回る機会はなく、届かなかった。
温泉街アウトロー組としては、源さん・トモヨ・松三・君江のカルテットか。もちろん源さん・トモヨのラインがダントツでガチ。松三は目の描き方が明らかに変わっていて、因業が以前より浅まり、健全さゆえに浅くならない君江と現状では似たところに立っているか。また、もしかしたら今後由美が入門してくることになるかもしれない。そうならないように周囲の気遣いもあったが、こればかりは本人の心情次第だし、今後どうなるかはわからない。そこを叩くためにもしばらく女将周辺のエピソードを絡めていってほしい気もするが、まあそれは妄想が過ぎるというものだ。
とにかくにもおもしろかった。顔力に圧される漫画は読んでいてきもちが良い。
歴代「(ビデオ)ゲームを殺したヤツ」調査
ここ最近で、「○○はポップカルチャーとして消費された」「この可能性を、想像してみよう」「あの頃の私が居た」などと並んでおれの中だけで大流行していたフレーズのひとつが「○○はゲームを殺した」だが、考えてみると昔からゲームというのは何者かにわりとよく殺されていたようにも思う。ので、手っ取り早く Google で出来る範囲の調査をしてみた。web 上の、Google の把握している範囲での日本語ページでのゲーム殺害は、2000 年 11 月 26 日が最古となっているようだ。
もっと古いのはいくらもありそうだけど、とりあえず。Google「ゲームを殺した」で検索。ビデオゲーム殺害に関係ありそうな証言だけ抽出(Netrunner の場合はカードゲームの話なんだけど、なんとなく残した)。日付はわかる範囲で適当にリストアップしてみたけど、間違ってたり実際のものではなかったりするかも。あと「殺すのか?」とか「殺すよね?」みたいに自信がなさそうなものは除外。やっぱそこは自信まんまんに断言してもらわないとおもしろさに欠けるっていうか。
- 証言日付 - 話題
- ゲーム殺害者
- URL
- 2000 年 11 月 26 日
- 2000 年 秋〜冬頃 - Netrunner
- 2001 年 10 月 5 日 - UO(?)
- 負けたくない、殺されたくない、失敗したくない、そういう思い
- http://www.alpha-net.ne.jp/users2/meigaza/html/diary0110.html
- 2002 年 3 月 4 日 - スペースチャンネル 5 Part 2
- 2002 年 6 月 30 日 - ギャルゲーとかエロゲー
- 2004 年 6 月 4 日 - R-TYPE FINAL
- 2005 年 12 月 15 日 XBOX 360
- 2005 年 12 月 22 日 XBOX 360
あとついでに Google「ゲームを殺す」も調べてみた。まあこっちは、予告または予言だな。
- 2000 年 9 月 21 日以降 - 未来にキスを
- 2003 年頃 - 高機動幻想ガンパレード・マーチ
- 2004 年 2 月 1 日 - PlayStation 2
- 2005 年 03 月 14 日 - メテオス
なお、ビデオゲームの話でいえば、それが死のうが殺されようが滅亡しようが、死後コンティニューされるので問題ではない。むしろここぞというタイミングで「死んだ!」とか「殺した!」とか叫ぶことによって、シーンが盛り上がったり脱皮したりして新しく生まれ変わってゆく。いかないこともある。そのへんは結構いい加減。でもある程度は信じられているような部分もまたある。民間伝承の類というか。1996 年のバトルガレッガにおいては「生き続けるための自殺」のビジョンさえ提示された。あれからもう十年が経過している。もうなんでもありといっていいだろう。ビデオはラジオスターを殺した!