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最近のアニメ - なぜオタは「言葉では伝わらない」と言葉でいいますカ

詩人は基本的に、詩でなんでも表現したるわという剛の者の集まりなのだろうから、言葉の力を信じてるんだろうと思うんだけど、これが歌詞になると「言葉にならない」とか「言葉では伝わらない」とかいうかんじになるのは何だろうな。作詞者は詩人じゃないからか。

詩に親しんでいれば、歌詞に親しむよりは、説明や説得を簡単に諦めないで、相手に言葉を尽くしてつながろうとする態度が身につくんだろうか。現代は「言葉じゃ伝わらないものを共有できる仲間とのハッピー」と「それでも言葉にしようとする態度」の両極端に二極化しており、社会的な有用性とかいいはじめれば後者一択であることは明らかだが…。みたいなことを、ケイオン曲(青春 Vibration など)聴きつつぼんやり考えていた。アニソンの場合は詩 vs メロディとか単純じゃなくて、詩よりも音よりも物語よりもキャラがー、みたいな倒錯がありそげだけども。

…いや、敢えて「言葉では伝わらない」と言葉によって表現することにより、「言葉ごしにしか伝わらないので通じ合えないステージ外」と「言葉以外の手段で通じ合うことが可能なステージ内」の区分を強調し、ステージ内のなかよし世界が閉鎖系であり音楽を聴く側に回った(彼女らと一緒に演奏する側に立たなかった)人間がその特権的な立場にリーチすることはないのだ、とモニタごしに微笑みかけてきているのがケイオンギャルなのだと思えば、なかなかしたたかではないか。「おまえたちとは違うんだ」と歌い上げながら共感を得る芸当。