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同人活動関連

なんか昔メモったものが残ってたので。雑然と。

  • 自分が作った同人誌が売れるという事件にはプリミティブな感動があり、それが売り上げが上がれば上がるほど充実していく時期というのは確かにある。けど一方で「同人サークルやってみたら一発当たって、金銭感覚のあやふやな学生時代にわりと腰が抜けるくらいの金額を手にしてしまい、そこからズルズル人生持ち崩して 30 代らへんでちょっとアレに」みたいな事例をチラホラ見なくもないので、なにごともほどほどが肝心という気はする(べつに若いうちの稼ぎで一生分遊び抜け可能なら、それはそれでそういう生き方があってもいいんじゃと個人的には思うけど、まあそれは希少中の希少というやつだろう、とくにバブル以降の世界においては)。…でもまあ、事例の希少性を考えれば、人生持ち崩し勢予備軍への配慮の欠けた精神論が蔓延するのは致し方ない気もする。が、「少数だから無視していい」とか「自己責任」とかは取り扱い面倒な理屈なので要配慮、というところだろう。
  • 希少本が発生するのは作り手が発行部数を読み違えたからだ、という理屈は正しいと思うんだけど、「だから売り手は本を買えなかった側に責任を持たねばならん」となるのは亜空間だよなと思う。自分のサークルの本に中古本市場でプレミアついてるの見た作者が、既刊増刷して安価でバラまくのは美談(?)であって義務じゃない。同人誌が爆発的に売れるという状況は、その大半が「水モノとして」だから、大量増刷にはかなりのリスクが伴うんだし。
  • 買い手と売り手のマインドギャップは、買い手が「金(価値観を共有しない同士でも通じる価値)」を持ち、作り手が「同人誌(価値観を共有する同志に届けたい表現)」を持って、それを交換する行為であることにより生じる。本来であれば同人誌は、作り手だけでなく買い手もまた「同人」でないと意味がないのだけど、金を媒介するという形式は、必然的に価値観を共有しない買い手を招き入れることで肥大化し、問題を生じさせるわけだ。まあ往年の「サークル会員から会費を徴収して定期的にファンジンを発行」ていう様式は牧歌的だけど原則的には美しかったね、というような話かもしれない。
  • ひらたくいえば、同人誌の売買は金と気持ちの交換だ。金に気持ちが絡まるだけならこじれないが、気持ち同士が絡まったり空回ったりすると、そのこじれは金では解決できなくなる。金が絡むあらゆる状況において「こっちは金払ってんだ」と言う権利は誰もが持つが、殊に同人誌即売会のような状況では、「お前の金は受け取らないよ」という売り手の取引を拒否する権利のほうが重要になってくる。取引不成立なら、関係ないんだから居直ったり居直られたりする筋合いもないわけだ。が、金によって気持ちの手続きがキャンセルされて流入した層には、そんな前提は共有されない(「買う気がある自分には、売る側は欲しいものを提供して然るべき」というわけだ)。というより、市場競争化して以降の同人誌であれば、金と製品の交換なのだという前提で参入してくる同人サークルだって結構いるはずなので、まあ原則にしがみついていては解決不能の状況を、問題外として放置して篭城するするのは、美しいとは言わんのではないか的な懐疑も生まれる。
  • ていうかしかし、「欲しいと思ったときにそれが手に入るだけの金を持っていれば、欲しいものがいつでも買える」という状況は相当豊かで、つまりそれが世界に冠たる経済大国日本の気分ってことなんだろうけど、現代日本に往年の勢いはもはやなく、だいぶ斜陽ってかんじの世の中だし、実際漫画アニメゲーム等のオタクインフラに関しても、欲しいものが滞りなく買えるような状況がだんだん瓦解してきているんだから、元々インフラのしっかりしていない同人誌においては、金とかそのての標準的なスカラー力だけで解決できるような状況はだいぶイージー&ラッキー&ハッピー気味で、より広く深く潜っていくには機会希少性をものともしないフットワークとか生まれ育った位置とか文化資本重要だよねっていうかんじになってんじゃないのか、世の中が景気いいうちはそういうものがなくても広く一般に敷居を下げることも可能だったけど、不況には勝てんっていうのか。
  • 個人的には、バンバン売ってる系のサークルについては、聖人君子みたいなカギカッコつきの「作り手」なんてついぞお目にかかったことがない的なアレも当然ありつつ、一方おれはべつに「聖人君子のような同人者」とかべつに見てみたいわけじゃないんだよな、といったあたりで綱引きだなー。漠然とした話だが、儲け至上の同人活動とクリエイター幻想(用語「創(つく)る」界隈といってもいい)は、どっちもアレなので敬して遠ざけるのが長寿の秘訣、というか。

なんの話だったのかな。