将棋番組おもろい
アニメ勘がまったく働かず、今期の録画番組を決められない。迷っているうちに、ついに NHK 将棋トーナメントのシリーズ録画ボタンを押してしまった。罠だ。将棋番組好きなんだよ。たぶんアニメより見てておもしろい。アニメよりおもしろいもの見ちゃったらアニメ消化が滞るよー。将棋番組と同じくらいおれが熱心に見る番組といえば囲碁番組だが、おれは囲碁のルールは知らない(←「わかんないけど見てて楽しいし、むしろなるべくその状態を維持したいのでルールを覚える気がないばかりか、理解してしまう状況をなるべく避ける」の境地だ)けど、将棋のルールはわかっている。自分でもごくまれに指す。そのへんの小学生には勝てる。そのへんの中学生とはいい勝負。そのへんの高校生相手だと勝てるかどうかは相手次第。その程度の腕前。
ところで、NHK 杯 TV 将棋トーナメント、久保利明(八段)VS 堀口一史座(七段)の対局の、堀口七段の手番で 3 分 32 秒程度、カメラ固定&ほぼ無音(空気の音というか、ホワイトノイズは常時出ているので、マイクが切れた完全無音ではない)という状態が続いておもしろかった。音がしない、絵が動かないというだけでものすごい緊張感。さすがに窒息するかと思われたときに、カメラアングルが切り替わり、堀口七段はそこからさらに 23 秒程度考えて、2六歩を打った。むつかしいもんすなー将棋。将棋がむずかしいのはいいとして、こんなブッ止まったド画面を三分以上流しっぱなす NHK もすげーなと感心した。ほとんど放送事故と勘違いされかねないレベルだろこれ。
将棋や囲碁の番組には、一般的な放送とは一線を画す「別枠」感があるのは確かで。えーと TV はどうか知らんけどラジオだと 15 秒程度無音だと事故なんだったっけ、知らん、ともかく、将棋番組の場合は完全無音じゃなくて、ずっとホワイトノイズ乗っているから、これは明らかに放送事故ではないわけなんだけど、でもよく聞かないとわかんなかったりはする。せめて画面が忙しく切り替われば…、いやそれやったらウザくなるからだめだよな。会場の空気感を伝えるために、。やっぱ黙って長考してるときには、お茶の間の視聴者も黙って長考できるように、会場と同じ雰囲気をなるべく無加工でそのまま出すというか。