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よりよく生きようとするひとがいるのは、そのひとが産まれる場所と時間を選べなかったから

ひさびさに「ANIMATRIX」の DVD で THE SECOND RENAISSANCE を見だ。いやー中坊神経全開の自作神話系のおはなしはもえる。たのしい。繁栄を極める現代の延長線上にある人類が MATRIX にある SF 的的陥穽へはまり込んでゆくまで。特に part 2 でボッコボコにやられまくる光景が悲惨。敗戦に至るまでの自業自得っぷりといい、結局刹那的な安息にしか寄与しえない宗教といい、どうにもこうにもこれはどうしようもなかったなーどこで間違ったんかなー最初っからかなー因業がなー感がひしひしと。こういうの見るたびに、すくなくともある時点までだったらわりと幸福に暮らすことができそうなんだから、そのへんで丁度天寿をまっとうするくらいまでを平穏に暮らせればたぶんそれがいちばん都合いいわけだよねと思う。ちょうどいい具合に環境のいい時代がはじまる頃生まれて傾きかける頃ポックリ逝くという人生のラッキーさへの羨望というか。取り巻く環境の豊かさに気付くことができれば、「ああこりゃいい時代だわい」とか思いながら、時代に沿って時代人らしく暮らして死ぬだけで満足な人生が自動的にできあがるだろう。まあ人間は自分の産まれる時と場所を自分で決めることはできないのだから、そういう仮定のことを思いつつうらやむ以外にやることはない。いやもうひとつ、良かろうが悪かろうが自分がいいと思える時代と場所のビジョンに現実を近づけていくということもあるか。といってもなにがいいとか悪いかとかは時代によって刷り込まれるものであるから連続体に組み込まれてゆくしかないし、あと人間の数だけ視点があって価値観衝突は発生するので最大公約数だけ選んでいてもなにも進まない。とにかくにも、そういうこと考えていると自立した人間といったものも教わったほどには完全な自己というものでもなく、局地的にバラまかれ続けている種子のひとつにすぎないわけよなと思う。幸いそれで失望するほど高い理想も自己愛も授からなかったので、いまのところおれはさして不幸ではない。

いま検索してみると、どうやらまだ全部ネットでダウンロードできるようだ。見る場合は多少残酷描写やグロ表現がある点に注意(実写じゃないけど)。

これが公開された頃にはまだ俺ニュースがあったんだよなー。