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なぜオタは階段を昇降するときだけ駆け足ですか?

池袋 | 060621

なんでだろうな。人間は生体の機能としてマルチタスクな生き物だから、それを拡大解釈し続けた結果として生体維持以上の状態においてもなんとなくそういう部分を気にするという話かもしれない。移動中なら道でもどこでもだいたいそうなのだが、特に階段において人間は「階段は、上がるか下りるかしかやることがない」と気付くわけだ。状況に対してたったそれだけしかやることがない自分に気付いて、なんだか勿体無く感じて、といってもべつのことやるような余裕もないので、じゃあせめてこの状態をなるべく素早く終わらせようと駆け足になるという。

別の筋合いからいうと、人間にはシングルタスクな状態を贅沢と捉える傾向もあるように思う。ゆっくりメシ食ってる時間。休むことだけしていればいい休暇。逆にはマルチタスクを下品、貧乏くさいとも。新聞読みながらメシ食うとお母さんに怒られる。戦場で兵士は少ない休憩時間に詰め込める快楽行動を一度に行おうとして、煙草を一度に大量に吸いながらヘッドホンでガンガンに音楽を聴きながらエロ本を読むとか。携帯音楽プレイヤが売れるのは耳寂しいからだ。なにかに耳をすませておく必要がないとき、聴覚は「ヒマ」になる。それを楽しいものや意味のあるもので埋めようとする。ヒマという贅沢のむなしさに耐えることができない。そう考えると、貧乏くささというのは「貧乏に逃げ込みたいという衝動」といえるか。まあな。なにもしないよりいろいろやってるほうが、人間は生きててラクかもしれないな。直接には生活の維持で説明されるけどたぶんそうじゃなくて、生存が保証されていてもなお。そういうこともあっておれは、なにかをやらされる状況を嫌いつつも特にその状況自体には抗おうとはしない。抗うに値する程度に優先すべきユニークさを自分の中に確信できれば違ってくるのだろうが、特にない。