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おれといえばいつでも貧乏だが、このところいつもに増して貧乏なので今週末は自炊をして引きこもることにした。おれの家計の乏しさはいつだってエンゲル氏が考案した悪魔の公式によって詳らかにされ続ける。食いすぎかつ経済的な感覚がなさすぎ。稼いだ金で食って維持した体調でまた稼ぐというウロボロスの蛇。単純な構造のままではリスクが分散しない。運用するような資産などないが、リスクについてなら常についてまわっているのだから、せめてそれくらいは管理して然るべきだ。

というわけで自炊。おれが自炊といえばパスタのことだ。今回はそこにスーパーで買ってきたたまねぎと挽肉を投入するという新しい試み。まあ挽肉はたまにやっているがたまねぎは新顔。退屈な暮らしにプラスワン。豪華すぎる。考えられない。考えられないということは想定していないのである。つまりたまねぎを買ったはいいが、おれの家にはまな板がない。パスタというのは袋から出して寸胴でゆでて袋入りのソースをフライパンにあけて調味料を追加しつつ炒め、麺が茹で上がったら寸胴から出して(パスタ茹で用のザルつきなので便利だ)フライパンに叩き込み、奥義・菜箸クロスなどを駆使していい具合にナポリタン状にかきまぜて、フライパンごと居間にもっていってそのまま食うという非常にシンプルな料理だ。ミートソース自作とかしない。できない。明るく楽しいアーバンライフみたいだ。そんなのは眩しすぎる。おれの調理装備はおれが作るパスタに最適化されていて、それ以外のメニューを作るようにはできていない。とはいうもののなぜか包丁はあった。たまねぎを切ることはできる。台がないだけ。まあ台は要るまい。コンビニ袋を使おう。というわけでコンビニ袋をしいてたまねぎを切ったが、さすがたまねぎだけあって切ってる途中でものすごい勢いで涙が出た。おれが涙を流すというのも珍しい。歳食うと涙もろくなるというが、いまのところそれほどでもなかった。ロボットだから。マシンだから。ダラッダー。まあそれはさておいて、手元が見えないのでいま包丁振り回すとあぶないなとか思いながらも、片手に包丁握ったまま流しで目を洗ったのはちょっとあぶなかったかもしれない。まあ包丁の危険というのは「突く(刺す)」か「押し付けて引く(切る)」の二通りなのだから、目をつぶっていても手元を確かめながらゆっくりと作業すればそれほど危険はない。次回から気をつけよう。ともかくたまねぎは危険ということがわかった。たまねぎでこれほどの威力なのだからマスタード榴弾とか食らったら大変だなとか思った。天空の城ラピュタの小説版でドーラ一家が使ってたやつ。