XBOX における DOA 言説

XBOX のローンチタイトルの核は HALO であり PGR だった。FPS とレース。脇を固めるタイトルとしてアクションの SEGA「JSRF」、空戦ゲーの KONAMI「AIRFORCE DELTA II」もあった。コアユーザ向けハード的な男らしすぎる柱組み。ローンチ時期のタイトルの中で、DOA3 を視野に入れていたひとがいたとすれば、それはあまりゲームの中央に居ないひとたちだったと思う（当時のゲーオタ同士の論評でも、DOA3 だけがラインナップの中で浮いていた）。

格ゲーがハードを引っ張れていたのは 32bit 機時代、つまりはバーチャ・鉄拳の 1 と 2 の時代で、DC や PS2 の時代にあったバーチャ 3 や鉄拳 3 はすでに力を失いつつある時期のリリースだった。…というわけで、DOA 3 を XBOX のキラータイトルと考えるのはゲーオタ的には誤りだろう。それとは別の話として、DOA3 につられてきたユーザの目を、XBOX 的なメインストリームタイトルへ向けさせていくことにはお世辞にも成功したとはいえないだろうから（おれはいまだに「DOA3 を目当てで XBOX を買って、いまでは埃をかぶってる」というひとの XBOX 観がよくわからない）、そこは不幸な事故としかいえない。

というのがおれの世界観だが、とても適用範囲の狭い（おれいっこぶん）ものだということは自覚している。