フリクリ・シンクロニシティ
どの程度、それぞれになんの理由があって、とかはわからないが、なんだか最近妙にいろんなひとがフリクリを見ている。といってもまあ実数としてはそれほどでもないだろうと思う。おれの場合でいえば、04年4月24日(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20040424)に「なんだか最近妙に「フリクリ」が見たくなって」という記述があって、だいたいこの数日前から明示的にフリクリ症候群が発症している。さらにさかのぼると04年4月12日(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20040412)にもフリクリに関する記述があるが、これは上田ハジメ氏による漫画版の話で、そういえばこの時点ではおれにとってフリクリは上田ハジメ氏作品という性格のほうが重視されていて、それ以上のなにかは特になかったなあと思い出せる。
ただ、「またフリクリを見たい」は、ずっと蓄積されてきた欲望ではあった、今思えばそれははっきりしている。もともと数年前NさんからDVDを全話借りて、見て、おもしろかったんだけどもよくわからなくて、「んー」と微妙な心境を抱えたまま、しかし楽しそうに描いてるアニメだなという部分で感じ入るところはあったので、見てて納得とか感心とかいう以前にきもちよくはあって、というような、モヤモヤしたままDVDを返してしまったので、そこいらへんはいずれ清算せずにはおれなかったことだし、それはつまり、最終的におれは「フリクリ」のDVDなり何なりのパッケージを私有しなければならないだろうなあという予感が、あった。
脱線した。整理しよう。おれの場合のフリクリ症候群の引き金になったのは、
- 西島大介「凹村戦争」
- 「この漫画は明らかにフリクリと近いスタート地点からはじまり似たラインを辿っているが、別物だし、なにか違う」
- おそらく違う部分というのは、「キャラクタの年齢(時期)差による心境変化や対応のちがい」「アニメ(集団)と漫画(個人)という制作環境差による土台とそこにのっけるものの違いと、それぞれの可能性と限界の違い」「メディア差」「それぞれの作者(達)を取り巻く視界」「個人差」「クリエイタ差」など。「時代差」も重要だが、それは重要でありつつもあまり重要といえない要素かなという勘。
- 「なにが違うのかをはっきりさせるためには、フリクリと並べて見る必要がある」
- とかなんとか雑多な印象を持ったので、あーこりゃネットの皆さんの感想とかを検索したほうが早いなと思って Google で「凹村戦争 フリクリ」とかで検索したが、ニーツオルグ(http://www.neats.org/)の「ありふれた事件 #67」「ありふれた事件 #34」しか引っ掛からなくて愕然とした。もっといっぱいあんだろうよと思ってたのに(現時点では4,5件検索に引っ掛かるようになっている)。
- 最近やってたアニメ談義
- 「KILL BILL」のアニメパート
- なんとなく。アニメの若手感。
- 細田守「SUPERFLAT MONOGRAM」
- いいアニメなんだけど、正直これは、あまりおれのアニメ袋を満足させてくれない。メシでなくてあくまでお菓子。甘いもの。なんかこう菓子パンくらいの「お菓子的でもありつつそれで腹を膨らますことができるような、しかしメシというほどこってりしてない中間」みたいなものはなかったっけなー、という曖昧検索の結果として。どっちかっていうとフリクリは、メロンパンというよりはカレーパンに近いかな。でも甘味もある。やっぱりメロンパン?