魔法先生ネギま! 1巻
改めて1巻をまとめて読んでみると、その兵器としての欠点の少なさに感心する。
なんのかんのいいつつも赤松健氏の週刊漫画雑誌連載作家としての技量はさすがに大した域に達している、ベストセラー作家の格っていうのもあながち虚仮じゃないんだなあと思った。よくできた漫画で、きちんと挑戦的な面も備えており、クオリティも決して低くない。歴史的名銃とはいえないが、一時代に普及しておかしくないだけの性能は備わっていると見るべきだろう。
オタの戦場は常に局地的なので(自分のオタ性を自覚するとき、それは「個人の現在を唯一とすること」からはじまるから)、「ネギま!」のこうした汎用性の高さは逆に脅威にならない局面の多さを示してもいるわけだから、まあアレなんだけども。