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MIDTOWN MADNESS 3

MM3

結論から言って不満足なゲーム性だった。
街の詳細度や景観全般に関しては問題なし。最高とまでは言わないが十分に楽しめる。狭くごちゃごちゃしたパリと計画的ですっきりなワシントンの差別化はわかりやすく成功していると思うし、ライバルキャラの健康な馬鹿っぷりにも好感が持てる(特にパリ)。ストーリーのどうでもよさも良い(こういうゲームのストーリーの肝は「それが狂言回しでしかないように」作られていること)。

不満なのは車の挙動。一様に素直で、それゆえに眠い。出てくる車種それぞれに特徴がないわけではないんだけど、ディフォルメの仕方がわかりやす過ぎるのが問題なのか、どの車種でも適当な角を2,3回曲がってみればもうだいたい特性が掴めてしまうので、運転すること自体に難度を感じることができない。ううむ。
おれがこのゲームにDC「SUPER RUNABOUT」のクセっ気の強い操作感を求めていたから不満ということで、逆におれ以外のひとにとってはMM3のほうが好感触なのかもしれない。が、ともかくおれは不満足。

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それはそれとしていいこともあった。ボーナスムービーだ。
XBOXゲーで馬鹿ムービーといえばMotoGP URT2にも入ってたが、MM3に収録されているそれはやけに本格的で腰が入っている。

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MM3のパリステージで、プレイヤ操る暴走カーを眼前にして「慌てて横っ飛びに避ける男」の避けるモーション、そのモーションキャプチャ風景を主軸として展開するドキュメンタリー。まあともかく一見の価値あるムービーで(特にFくんなどは好きそうだ)、大いに笑えたし、最後の撮影シーンなどは思わず手に汗握ってしまった。確かに金はかかってるがかかり過ぎているかんじはなく、手間も十分かけてあるがかけ過ぎているかんじもせず、幸福な馬鹿をコンパクトかつリッチに嫌味なく一本のムービーに仕上げている。馬鹿やっててやけに楽しそうですねこのトンカツ!こういうものがヒョイと出てくるっていうのは熟れた文明の証だ。
でもまあしかし、それだけに、これを見るためだけにMM3を買うというのはかなりアレであって、かといって、だがしかし、あー。ともかくおれはMM3買ってよかった。たのしい気分にさせてもらった。あーでも、どうせローカライズして国内発売するならボーナスムービーにも日本語字幕くらいは入れてくれよとは思った。最もスポットを当てるべきでないおまけ要素(っていうのか?)だから手間をかける順番でいえば一番最後にはなるんだろうけども。

PSやSS発売の初期頃にあった「ムービー付きゲーム」の付加価値の問題が、国内では歪んだ発展を遂げてしまい、あまりしあわせな時代をもたらさなかったが、海外XBOXゲーにあるこういったボーナスムービーっていうのはもしかしたら、あすこらあたりからはじまったような「ゲームに付属するムービー」の、しあわせな展開例のひとつなのかもしれないなあと思った。

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誤解のないよう追記しておくが、もちろんこのドキュメンタリーは嘘っぱちだ。というかそもそも件のモーションはどう見ても手打ちのそれであってキャプチャじゃない。はなっから大嘘。こういう「最初から最後まで完全に嘘で塗り固めたドキュメンタリー調のおまけコンテンツ」て海外ではわりと有名な手法なんだろうか(ドキュメンタリー番組が飽和した社会ならではの冗談ぽいかんじするよな)。そういえば「POWER PUFF GIRLS THE MOVIE」のDVDにも同様のおまけがあった(超猿軍団おおあばれのシーンで、逃げ惑うモブの中の一人を演じたアニメ俳優(?)へのインタビュー)。