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アニオタ OFF

アニオタ OFF

先日、全国に遍在するアニオタたちのごく一部が結集する…つまりわりとローカルな…アニオタ OFF 会が行われていて、おれはそのような会合に参加できるほどアニメ功を積んでいないわけだけど、一応見学にでも来てみればと誘われて、行きたいなあと思っていたのに、風邪をひいてしまったので、せっかくの日曜日に布団かぶってゴロゴロしていて、残念だった。そういうわけで、再びアニメに詳しい界隈のひとたちが集まる会をやるという今回のお誘いには乗らないわけにはいかないのだった。

とりあえず集合地は池袋で、会場とかは人数もそんな多くないので適当に、予算は絞って、というかんじだったので、「孤独のグルメ」で有名な駅ビル屋上の軽食コーナーに行って昼から夕方までひまをつぶし、そこから先日別の OFF 会(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20090218#p2)でも利用した喫茶店に移動して、さらに昨年また別の OFF 会(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080603#p2)でも利用したファミレスに移動して、というかんじで半日くらい。よく喋った。iPhone のバッテリやばかった。おもしろかった。

いろいろ喋ったけど今回最大のトピックといえば、おれがよくわかっていない「アニメ批評界隈ってどういうかんじなの?」というあたりのことについて聞くことができた、というあたりか。アニメはただ見るだけでおもしろいわけだから、おれのアニメ活動というのは毎日アニメを見る(そしてその視聴ログを蓄積する)という行為に終始してるわけなんだけど、アニオタの中にはそこからさらにもう一歩脱線して「アニメの現象を語り合うこと」による界隈形成、という部分に情熱を注いでいるひとが結構居るようなかんじで、しかしその部分ってたぶんアニオタ初心者からみるとバリアがあって見えづらい。というか「それ自体を理解するための努力」が別途必要になってきて、しかもその努力の方法についてあまり多くヒントが示されないので(←文脈がそれほど整理されてないので、見えるひとが見ている地形と見えないひとに感じられる地形像に隔たりがある)、ただアニメを見てるだけではいつまでたっても見えてこないっていう。まあサブカルの一種なのだな。界隈の中央で起きていることを知るためには、界隈の中央で暮らさないことにはわからないし立ち会えないし語りえないという。

で、その件について今回「OFF 会のレポートをマインドマップツールでメモる」という例の試みをやってみることにしたので、その記録。OFF 会終了後にもけっこう追加した。基本的に多人数から聴取したフレーズのツギハギだから、フランケンシュタインの怪物みたいな状態になってるが、まあサンプル数が足りないうちには標準的な世界観になどなりようがないのだ。

マインドマップ

そのほかメモ。

  • 今年三月あたりまで、街でみかける iPhone ユーザてほぼ全員生活に疲れたサラリーマンおっさんユーザだったんだけど、キャンペーン以降けっこうオバチャンが持ってるの見るようになったんだよね。どっちみち中年に訴求してるとおもうんだぜ。あと貧乏人。
  • スパロボで性欲をみたそうとしたらマブラヴになった」
  • そういや「アニソン(ロボットものの歌とか)は我々の世代にとっての軍歌だ」説とかむかしあったよな。いまでも有効なんだろうか。とりあえずネット右翼のひとはスパロボとか好きそうだけど(偏見)。
  • おれの感覚として、おれ自身がそうであることから、「なんか政治的なものとか実用的なものにある時点でウンザリしてしまったということもあって、なんにも関係なく役に立たないオタク趣味に没頭するようになった」という感覚があるので、オタクってのは基本的にノンポリで、あとサブカルが映画をやたらと政治につなげて語ったりする姿をみて「あーうざいっすね君たち、その労力はもっと無駄なことに使ったら?」とか思ったりするところが「仮想敵としてのサブカル」嫌いに繋がったりしていたはずだ、と思っているわけなんだけど、いまどきのオタってわりとアニメ漫画ゲームを語る口でそのまま自然に政治を(思想的にも頭の出来も個人差でバラエティ豊かに)語っちゃうようなところがあって、あー時代変わってんなと思う、というような話をした。謎とか伝説とか物足りない新世紀になっちゃったから、みんなめんどくさいことに頭突っ込まないとひまが潰せなくなったのか。
    • オタクでなくサブカルの話を補足すると、「サブカルから政治を語ること」がひとつの方法として機能していた時代が緩やかに先細って、サブカルが語る言葉から政治が抜け落ちていって、でも方法自体は残ったから、「政治」が抜けた穴に埋めるものとしてとりあえず「自分」を置いてしまって、「〇〇が好きな私が好き」みたいなオサレサブカル誕生、みたいな流れなんではないか、みたいなかんじの話を先日どこだったかで聞いて、なるほどなーと思った。
  • これ(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20090407#p1)もこの日の話の一部だ。
  • せっかくアニオタのひとが居るんだからと、先日のバーディ壁血痕問題(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20090329#p1)を提出してみたんだけど、バーディを熱心に見てるひとがおれしか居なかったのでひろがらず。
    • 一応自分の中での(技術的な)納得材を準備すれば、「血の跡については台詞で言及があるため、背景独自のミスとかではない。かなり工程上流で生じたシナリオバグ」「バグだが、演出としての自然さ、わかりやすさ的には正義なので、通したのかも」あたり。ドアの開く方向が逆になってる部分は、「ナタルが引いて開けるときは、設定優先でそのまま図面どおりに芝居させた」「バーディが押して開けるのは、一旦引いて入るよりそのままの勢いで入室したほうが流れとして自然」「引いて入ると血痕に気付くときの位置が「部屋に入って一歩目」の真横の位置とかではなくなって絵ヅラが微妙になる、などの演出意図優先で、図面を曲げた」あたりなのかなーという妄想は可能。まあそんなのはつまらんので、ここまでだな。
    • そんなことよりもバーディについて書いときたいことはあるので、はやくまとめんと。忘れてしまう…。

とかなんとか。

で、家に帰ってさっそく「おれもアニメ批評系を読んでアニメカルマを練るゼー」とか思って教えてもらったサイト名を頼りにインターネットをざっと見たんだけど…、視聴タイトルがほとんどかぶっておらず、話題がわからなかった。一筋縄でいくわけもなしか。

最近の TV

NHK だいすき。

  • 鈴木謙介氏ファンとして NHK 若者向け新番組「青春リアル」の予告番組を見たりとかした。このままいくと、いとうせいこう氏的ポジションに向っていくかんじなんだろうか。あんまおれが見るタイプの番組ではない気がしたけど一応録画予約…したはずが設定ミスして本放送開始したのに録れてなかった。さよならおれの青春…さよならおれのリアル…。
  • NHK 杯 TV 将棋トーナメントは羽生名人の優勝で決着した。なんで勝ったのかどのへんで負けたのかよくわからんけど感動した。勝敗を分けた 9 四歩を指す羽生名人の指が、ブルブルブルっと震えていたのが印象に残った。あと読み上げ役は甲斐女流二段だったので良かった。最近安食女流初段のよさも分かってきたのでどっちでもいいんだけど、やっぱ甲斐氏の読み上げは背筋が伸びるかんじだなー。
    • それからもう結構経ったので、今年度のトーナメントがもうはじまってる。将棋のある日曜日は良いね。
  • よい番組の多い「知るを楽しむ」枠が番組改編で「知る楽(らく)」にリニューアル。火曜「歴史は眠らない」の「県境の謎をゆく」シリーズ、水曜「こだわり人物伝」の「伝説になった横綱たち 品格の系譜」が良い。
    • 「県境の謎をゆく」は、国内の領地問題を扱いながら歴史に触れ、間接的にもうちょっと大きなイメージにつながっていくのであろうかな的な仕立てになっていて、ふつうに見ててもおもしろい番組なんだけど、案内役の藻谷浩介氏のキャラクタが妙なところでツボに入って楽しい。
    • 新しい土地にやってきて、カメラが風景を映し、そこに藻谷氏が入ってきて、その土地の風光明媚なところを身振り手振りを交えながらヨイショしまく…ろうかというその矢先に毎回必ずナレーションがかぶさってきて、土地の話じゃなくて県境の話へと番組の流れを引っ張っていくという段取り感が、企図してかしないでか、ツッコミなきボケ連発みたいな状態になっていて無性におもしろい。おもろいわーこのおっさん、おもろいわーこの番組、みたいなかんじ。
    • 「伝説になった横綱たち 品格の系譜」は、デーモン小暮氏が相撲を語るという、いわば北方謙三氏が水滸伝を語るような番組なので、こちらも鉄板でおもしろい。あとデーモン小暮氏は、おれの脳内ではいまなんとなく高橋秀樹氏あたりと同じ箱に入ってるんだなーと気付いた。