iPhone アプリを物色する
「なんとなくいい具合」感の演出において iPhone は頭二つくらい抜きん出ているのだけど、パフォーマンスは低いわけなので、EM ONE のように「Skype と NetFront は常時起動しっぱなし、あとテキスト入力するときに jot、それでだいたい完結」みたいな大雑把かつパワフルな使い方はできない。…っていうか今まで特にそういうふうには感じてなかったんだけど、EM ONE などのいまどきの WM 機って iPhone 触ったあとに使うとむっちゃパワフルなんじゃね。同時並行してあれこれやっててもサクサク動くし全然落ちないという。タスクバーで切り替えもスムーズ。まあこれどっちかっていうと、iPhone の「なんか処理が重たくなった瞬間に、断りなくサクッとアプリを落として何事もなかったかのようにホーム画面に戻る(当然編集中のデータは電子の海に消えて行く)」という仕様がラブリーすぎてどうしょうもないっていう側に振れる話だよな。この「できないことは無かったことにして自己完結する」感って現代的なリアリズムに近いような気もする。使いこなさないといけない側としては困るけどそれ。
まあ余談は置いといて、オサレ×非力のあわせ技の抜け道は「なにをやるのにも専用アプリをとっかえひっかえ」ということになる。Twitter みるのもアプリ、Wikipedia 読むのもアプリ、mixi 見るのもアプリ、はてなで日記書くにもアプリ、というか全般的に Safari が落ちまくりすぎるので、WM 機のようにブラウザ上でなんでも済ます的な使い方ができない。なんかこう、EM ONE はスプーンと箸だけで適当になんでも食ってたイメージとすれば、iPhone では専用の食器をあれこれ出し入れしつつちまちま食うみたいなスタイルに変化。出し入れの手間がシングルタスク感。なんだろう、iPhone ってあれだね十徳ナイフみたいなもんだね。とにかくゴチャゴチャ専用のパーツが詰まってるんだけど、どれも小さくて出し入れが面倒で、一本の道具としてみると使いづらい。けどまあコンパクトによくまとまってるので機能感みたいなものは何となくあるという。
ともあれ、とりあえず入れてみたもの列記。
- TwitterFon
- http://www.naan.net/trac/wiki/TwitterFon
- Firefox の機能拡張「TwitterFox」ライクな Twitter アプリ。ていうか開発してるひとおなじか。どうりで。
- これねー便利!大変よい!むしろ PC で見るより見やすい!ので、MovaTwitter とはさようならってかんじになった。むしろ PC で見るのも面倒になってきたので、Twitter は主に iPhone から見ている。
- 不満点は発言を Fav 登録できないことと、それとタイムライン上で「@hogehoge 〇〇〇」みたいな発言があったときに、hogehoge の発言を参照したくなるんだけどアクセスする手段がない、あと DM 送信はできるんだけど自分が送信した DM のログが見れない、という三点くらい。ほかは言うことなし。なにより安定動作するし(使っててまだ落ちたことがない)。
- まだリリースされてないけど NatsuLiphone というのがもっと良いらしい(http://iphone.natsulion.org/)。
- mixi
- はてな touch
- http://d.hatena.ne.jp/KishikawaKatsumi/20080914/1221382821
- Safari 上で日記を書くということが、安定性の面からほぼ出来ない状態になっているので(何度か試したんだけど、textarea での長文編集とかはスペック的に厳しいのか、Safari が必ず落ちるので一度も成功していない)、これはいいかも。おれは日記への追記や誤字脱字の修正を一旦アップしたあとよくやるので、ちょっとした編集ができるようになったのは助かる。はてな記法の入力支援も(おれはあんま使わんけど)豊富。残る問題はー、やはりコピペ機能だな…。メモ帳やメーラーからのインポートとかでもいいんだけど。制限めんどそうだ。はてな touch には下書きの自動バックアップ機能があるようなので、このアプリ上で完結させてしまえば不要か。
- 日記作成・編集ツールとしてだけでなく、はてブの注目エントリリーダーとしてもかなり良い。ブックマークコメントをワンタッチで参照できる。とはいっても普段注目エントリを読んでないので、ものめずらしいレベルの感想で、実用としてはどうなのかわからん。
- これ、ダイアリ編集のホーム画面とかで「自分の日記へのトラックバック&スター&ブックマーク&コメント」とかが簡単に一覧できるようになってると、管理ツールとしては良いかんじになるんじゃないか。
- Wikiamo
- http://d.hatena.ne.jp/Psychs/20081006/1223295478
- Wikipedia ビューア。表示最適化されているので縦持ちでも字がデカくて読みやすいし、キャッシュが利いてオフラインで閲覧できるというので、ひまつぶし材として良いかも。
- Y! 路線
- 乗り換え案内アプリ。過去に入力した駅名とかがタッチでサクッと選べるので、Safari 対応の web サービスを使うより便利だと思う。
- Y! 動画
- Fring
- Skype が使える VoIP アプリということでさっそく使ってみたんだけど、期待はずれだったー。本来の用途としては、これはかなりいいツールなんだろうけど、おれの願望には適合していない。
- おれが望む「モバイルで Skype が使える状況」というのは、(できればプッシュ型の)グループ(テキスト)チャットツールとしてなので、これを iPhone で使っても現状全然よくない。おれは普段プライマリメッセンジャとして Skype を使ってるわけなので、EM ONE から iPhone に乗り換えたのは、この点においてかなり痛い失敗だった。下調べが甘かったなー。
- Fring を起動してる状態だとリアルタイムにチャットできるけど、ほかのアプリ使ってると繋がらない(アプリのバックグラウンド動作には、いまのところ Jailbreak が必要っぽい)。Skype のグループチャットの実装が擬似的で、これがかなりやりづらい(グループチャットでの発言は一応受信できるんだけど、こちらからはグループ全体でなく参加者個人宛にしか発言できない)。1 対 1 のメッセージの遣り取りだったら SMS とかメールとか使ってなんかうまい方法考えたほうがいいよな(それらはポップ型だし)。まあ「Skype が使える」の一般的な利点は、SkypeOut を使って音声通話をするという部分なのだろうから、文字チャットとかは二の次三の次ってかんじなんだろうかな…。
- EM ONE での Skype が使い物になっているポイントは「(ネット接続中限定だけど)プッシュ型のコミュニケータになる(バックグラウンドで動いてて受信のおしらせがあったら見に行けばいいという使い方が出来た)」「もちろんグループチャットも使える」の二点だった。これをどうにか iPhone でも実現してくれるアプリが出てくれんものか。ていうか Skype 公式アプリが出ないか。なんとなく出なさそうだけど。うー。
- PhotoShare
- http://www.bcphotoshare.com/
- iPhone で見れる写真共有サービス、らしい。なんか話題ぽかったのでとりあえずインストール。ざっと見たかんじは「あー写真共有してるなー」という…、オタにはあんま関係なさそうなかんじ。MovaTwitter の写ツ(http://f.hatena.ne.jp/twitter/)を延々眺めているようなかんじだろうか。コメントが付けられたり、フォローがあったり、コミュニティ機能も使いやすく絞られてる印象。ツールとしては非常に洗練されている。でもやっぱオタにはあんま関係なさそう。
- 同じ会社が出してる Small Canvas という写真を取り込めるお絵描きツールが流行れば、デコ写真投稿とかで盛り上がっていくのかもしれない。iPhone 上で動くお絵描きツールを使ったイメージ投稿も見かけた。iPhone て静電式のパネルで、スタイラスで使うことをまったく想定していない端末なので、全部指で描くことになると思うんだけど、かなり細かいところまで描けてるんだよなー。WM 機でも(こちらはスタイラスを使って)かなりすごい絵を描くひと居たけど、どこにでも才能は居るということだろうか。
- Earth 3D
- 3D の地球と月のまわりをグルグル回るカメラ、というだけの鑑賞アプリ。特に美麗というわけでもない。実験作というかんじか。まあ開幕にはこんなアプリもあるよねーというかんじ。
- Pangea VR
- パノラマ写真ビューア。これは大変おもしろくて気に入った。YouTube にレビューがあった(http://jp.youtube.com/watch?v=FiU9AA-3vZQ)。
- 3D 表示をフリックで操作、さらに加速度センサで傾きを取ってるので iPhone 本体を傾けても天地が維持される。プチ VR 体験というか。左右の加速度も取れれば「本体を向けた方角の景色が見れる」みたいな操作も可能だったのかもわからんけど、さすがにそれは無理だしな。これだけでも十分おもしろい。
- ソースもいっぱいあるのであっち行ったりこっち行ったりして遊んでいる。どこだかわからんようなところの絶景とか(←写真メニューから撮影地点の座標に Google Map で飛べるんだけど)生活感のある風景とか行ったり来たり。この技術使って MYST とか RiVEN 的ななにかを遊びたくなってくるなあ。
- Quitter
- 禁煙支援アプリ。禁煙する予定はないけどなんとなくインストール。禁煙日と一日の消費量と一箱の金額を入力して実行(禁煙開始)すると、禁煙期間と浮いた金額を表示してくれる。
とりあえずこんなところ。
Lux Touch
なんとなくそれぞれの陣営の思考の傾向がわかってきて楽しくなってきた(←色ごとに結構違う)、が、やっぱ大逆転劇が連続する終盤に生き残れるかどうかの部分を、まだ完全に運任せにしてしまっている。一応カードまわりのルールを把握したことにより、このターン結構攻められるかんじなんだけどほかの陣営にカード揃ってるところがありそうだから手堅く固めておこうとか、次のターンでブレイクされそうだから無理してでも潰してカードせしめようとか、そういう計算は働くようになった。けどアルゴリズムを読めれば、さらに状況を自分の有利に転がすことはできると思うんだよな。慎重派な陣営は盾に残しておいて交戦的な陣営を先に削っとくとか。
全体的にはグリーン軍が強い傾向。バランスがいいってことかな。あんまほかとどう違うという部分まではわかってないというか、単に配置の傾向で勝ち残り率が偏っているだけなのかもしれず、いまんとこレッド軍だけ明らかに違って鈍重、イエローとブラックとグリーンは似たようなものという気もするけど、なんとなくイエローはアホ(アホだから弱いという意味ではない)、ブラックは…よくわからん、そして毎回終盤まで残ってるのがグリーン、というかんじだ。