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なんとなく DVD 一挙鑑賞会

DVD 鑑賞

なんとなく手持ちの DVD をダバダバと見てみようではないか会。本当は金曜夜からやろうと思っていたのだが、一本目にソクーロフ「太陽」を見てしまったのでもうそれだけでグッタリしてしまい、その日はそのまま終わったのだった。で日曜夜半から挽回して四本消化。ほかに「機動戦士ガンダム F91」「LAST SAMURAI」も予定していたが果たせなかった。「王立宇宙軍 オネアミスの翼」は先日散々見たので今回はよし。ていうか当初予定では「トップをねらえ!」の一気鑑賞会の予定だったのだが、話がずいぶんズレたものだな。

どれもすでに何度も見た作品でもあり、適当に一行感想。

  • 太陽
    • すばらしい。良い。腹応え十分。なんともいえない。「太陽」に限らずだがソクーロフ氏作品は、アニメ映画における「AKIRA」と同様に、「それを見終わったあと、その日ほかの作品を見ようという気が一切なくなる」という性能を持っている。胸いっぱいともおなかいっぱいとも違う。どちらかというと、胸は平気で、おなかが空洞で充たされるようなかんじ。そこが AKIRA とは違うところかな。なんていうかより手に負えないかんじ。
    • ソクーロフ氏の映画表現からは、たぶんそれが商業目的で制作される映画とは一線を画する場で培われたこともあって、非常に強烈な印象を受ける。演技は重々しく、画面は重苦しく、つなぎもキレがあるほうではないが、そういった部分での洗練が映画からなにを削ぎ落とすのかソクーロフ氏作品を見ればわかる。この作品で昭和天皇役を演じているのはイッセ−尾形氏なのだが、描かれているのはイッセー尾形氏の名演などではない。イッセー尾形氏の顔をした昭和天皇が喋っているようにしか見えないのだ。映画において根本にしている部分が違うのだろうなーと思う。映画をこういうふうに表現するのが、たぶんひとつの進化の形だったのだろう。おれはあまりその分岐の末端の作品群に触れる生活を選ばなかったけど。
    • 視聴を通じて「これは感動的としかいえない体験なのだが、しかしこの体験に対しておれは金を幾ら支払うのが妥当なのかちょっと判断できない」という感覚を覚える。換金脳が梗塞してしまうというのが、即物的には、ようするに芸術的ってことなのだろうなと思う。値段か否かいえばそりゃ値段だろうと思えるが、高いものにも安いものにもやはり換え難く思えるという居心地の悪さ。資本主義の酸素を吸って生きているのでたまにへんなもの吸うと肺が落ち着かないよ。
    • でもこれをオタ友に勧めるのかどうかでいうと…、その点(自分への腑に落ち感と他人へのおすすめしづらさ)ではたぶん押井守Avalon」と近いカテゴリに入る映画だと思うので微妙。おれ Avalon 大好きなんだけどあまりそういうオタが周囲に居ないんだよな。
  • STARTREK FIRST CONTACT
    • いちばん好きな TNG 映画。おもしろくないわけがなく。全編にわたっておいしいポイントはてんこもりなのだが、やっぱおれの場合なんといっても、コクレーン博士が最初に「Engage」て言うところは何度みてもゾクゾクする。
    • で、TNG もだがどちらかというと ENTERPRISE をまた見返したくなった。見るか。それもよかろう。でも第一シーズンしか持ってないんだよな。ギギギ。
  • THE POWERPUFF GIRLS MOVIE
    • 邦版の「でました!」をしばらく眺める時期があったあたりから微妙に脱臼している気がしなくもない(人文系)おれの PPG 感覚能を矯正する目的もあっての視聴。
    • あくまでマスのほうを向いてなお、へんな(でも安全な)ものを作ることができるというメリケンのパッケージ制作能力にはほんと痺れる。色褪せないのは基本に忠実だからだ。絶対に踏み外さない。だから子供向けアニメ特有のくだらんことにじっくり尺を使うところまで含めて愛せる。こいつらは決してオトナ帝国など作らない。そしてところどころ表明されるジャパニメ愛でアニオタのみなさんも大満足。ヨカッタネ。オボエテロ。ボクハココニアイマス。トカチツクチテー。アナタガソコニイテヨカッタ。
    • それにしてもものすごい完成度だ。手綱捌きなのかなー。わからんな談笑しつつピザ食ってオレンジジュースとかガブ飲みしながら、ふいにガーっとまとめちまう類の瞬発が、このようなキレのよさを実現しているのかもしれない。熟考してるはずだよなと思うのだが、どこにも遅延が感じられないのだ。
  • SOUTH PARK BIGGER, LONGER & UNCUT
    • ファックカナダ!
  • うる星やつら 2 ビューティフルドリーマー
    • おもしろいなーよくできてるなーおれはこの年代に青春を過ごしていないけども自分の青春と照らし合わせて十分に享受できる永遠感などがここにあったりなかったりするなー。やはりオタクは「永遠」と「対消費」を抜きに語れるものではないなー。おれにとってこの作品がおもしろくなくなる日は来るかなー。そろそろ来るかなーと思いつつなかなか来ないなー。あとこれをきっかけにしてなんとか小説版ハルヒに手が出ないものかなと一念発起してみることにして借りた(なんでそこでハルヒなのかといえば、おれのハルヒ一巻読了直後の印象のベタなオタ感想が「キョンが見ている夢としてのビューティフルドリーマー」だったからだ→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20040511#p1)。挿絵もそう多くないのだし、ジュンク堂ブックカバー装着で電車読書いけるか。きびしいか。やっぱきびしそうかな。
    • ていうか直截的には、劇場版パトレイバー 2 が見たくなった。次はそれかな。

音楽ゲーム

  • 最近歌付きの音楽を聴いているときに気にしているのが、ボーカルのグリップ感だ。どうもなにかクセがあるような気がする。グリップ感の高い声質のひとと、グリップ感の低い声質のひとが居る。グリップ感が低いのはどういえばいいのか。ダートをズラーっと走り抜けてるかんじ。ドリフト感でいいのか。どちらがよいという単純な話ではなく、たぶん曲によって向き不向きとかがある。歌い手が十分に上手ければ、向き不向きとかも超越してただ上手いという話にもなるんだろう。
  • 最近漠然と妄想したのが「音楽を取り込んで弾幕を生成する STG とかってアイディアがあるんだから、音楽を取り込んでコースを自動生成する運転ゲーがあってもいいだろう、ドライビング用にサウンドトラックをカスタマイズするという、その発想を逆転させるのだよナルホドくん。カスタマイズしたサウンドトラックに対応してコースが変化するのだ」というようなアレなのだが(なぜそこで逆転裁判かというと、新作が先日 NDS 向けタイトルとしてリリースされたからだ)、これはちょっと考えてみた程度ではうまい具合に楽しそうなアイディアにまで落ちてきていない。
  • 仮にリズムとかメロディラインとかなんとかでいい具合に生成できたとしても、そのコースをどういう巡航速度で抜けるかとかプレイヤの任意だからなー。べつに音楽で生成したところでリズミカルに抜けられる保障がまったくない。STG とかだと、できるできないの問題じゃなく、リズミカルに抜けざるをえない(抜けられなかったら死ぬ)という単純な話なので割り切りようもあるが、運転はなー。べつに気持ちよくもないものを生成するくらいなら、あらかじめよく調整されたコースをカスタムサントラでかっ飛ばしているほうが結局運転的にも音楽的にもしあわせという話に。
  • なんかしかし音楽と運転がいい具合に融合できたい部分があるんだよな。なにか。なんでもいいんだけど。
  • 助手席でギャルが歌ってればいいのか。それなんて湾岸デッドヒート?いや湾岸デッドヒートの助手席ギャルはドリフトとかすると褒めてくれるだけの存在であって歌ってるわけではないし。新機軸なのだよ!でもそれリズム同期どうするんだ。よくわからんな。じゃあ助手席のギャルがドリフト時間帯に Kudos 獲得のチキチキ音を SE がわりに呟いてくれるゲームってのはどうだ。いやすぎる。でも結局 Kudos とギャルのときめき度が安直に融合してしまえばいいって話かな。NFS シリーズの外伝とかでいいかんじにアレしていただきたいかんじだ。「街のあちこちに居る合計 55 人のビッチ全員をおまえの運転テクでメロメロにするのがこのゲームの目的だ!」みたいな。それはそれでいいなーおれ湾岸デッドヒート好きだしな基本的に、あのなんといいようもないしょっぱさを含めて。
  • 高速巡航状態に入ると、なんか助手席のおっさんが固有のポエムを呟きはじめるゲームってのはどうかな。それなんて湾岸 MID 以下略。でもそれは案外よさげかもわからんね。