S ケン
ところでブルーシート会合中のひまなときに棒切れで S ケンのコートを描いたりして遊んだんだけど、さっき検索してみるとおれの知ってる S ケンとは全然違う形状のコート&おれの知ってるのとはちょっとルールが載ってるページがあっておもしろかった。
- 東京少年少女センター:S ケン
まずコートの形が大きく違う。だいいち、これでは S じゃない。鏡写しだ。強いていえば 2 ケンか?
ルールは微妙に違う。ローカルルールいっぱいあるんだろうしなこのてのあそびは。
- 右図のようなコートを地面に描きます
- 2 つのチームに分かれます
- 宝物を決めて定位置に置きます
- S の字の内側と島だけ両足をつくことができます。それ以外の場所ではケンケンで動かなければなりません。両足をついた人はアウトです。
- それぞれの陣地への出入りは線の切れているところ一ヶ所だけから行ないます。それ以外の場所をまたいでしまったり、しりもちをついたりしたらアウトです。
- 自分の陣地の宝物を取られないように、相手の陣地の宝物を取ってきて、自分の陣地に持ち帰ると、そのチームの勝ちです。
※ 宝物は陣地の内側からしか取れないし、置くことができません- アウトになってしまった人はコートの外でゲームが終わるのを待ちます。
おれの知っているルールでは、勝利条件の「自分の陣地の宝物を取られないように、相手の陣地の宝物を取ってきて、自分の陣地に持ち帰ると、そのチームの勝ちです」のうち、「自分の陣地に持ち帰ると」がない。相手の陣地に攻め入って、宝物エリアを足で踏んだらその時点で勝ちだ。だから、おれの知ってるルールでは宝物は設置しない。コートの隅にコーナーを線でひいて、そこを「ゴール」と呼んでいた。競技性としては、敵陣からの撤退という攻防要素がなく、とにかく突入して地点に触れさえすればそこで勝利というふうな単純化だろうか(なお、ゴールタッチした勢いでコートのラインをまたいでオーバーランしてしまっても、「コーナーを踏んだ時点でゲーム終了」と見做すためにアウトとはならない)。実際問題として、我々レベルの(幼稚な)戦術では、自陣に攻め入られてコーナーを守りきれないような状況というのは「攻防の要となる(体格的に優位の)プレイヤの数的優位が確定している」のとほぼ同義であったため、宝物アリ版の場合は単にプレイが冗長になってつまらなかっただろうと思う。
なお、(すくなくともおれの知っているルール上では)「しりもちをつく」だけでなく、コートの内外問わず「手・腕・膝が地面についたらアウト」だ。コート内は「両足で立っていて良い」コート外は「両足ついたらアウト」という区別。東京少年少女センターに載ってるほうのルールは、「宝物を取る」という、手が接地しかねないフィーチャーがあるため、もしかしたら手が地面についてもコート内ならセーフというルールなのかもしれない(しりもちをつきそうになっても、手で転倒を防げば OK?)。
最近の飲料系 CM
なんか「綺麗だしイメージにも好感もてるけどちょっと引く」系の飲料 CM がふたつある。「Volvic」と「からだ巡茶」だ。それぞれ公式サイトから CM を確認できる。
- Volvic は、「ウォーターワールド編」バージョン。オフィスが水で充たされて家具やひとが浮き上がっていって…そこに Volvic のペットボトルがかぶさってきて、オフィスというものが、たとえどれだけ衛生的に見えようとも実際には大概雑菌まみれであることを知っている社会人からすれば、Volvic の製品に「あの中のいろんなものが染みてる」ように感じられなくもない。べつにそう見せたいわけではなかろうし、もともとミネラルウォーターというものは H2O 以外のいろんなものが混じった水であるから、あんま細かいこと気にする話ではないよなとも思えるのだが、一応。
- からだ巡茶は、「その 2 〜広末涼子、始動。」バージョン。そこに存在しないペットボトルを開けて持って飲んでる、ところから、最後に実際にお茶が空中に充填されてペットボトルの実体が現われるという仕掛けなのだが、これだと「広末涼子の内部に溜まっていた「排泄されるべきもの」のほうが、むしろお茶に還元されてきている」ように見えなくもない。べつにそう見せたいわけではなかろうし、あと関係ないけど「アイドル○○さんが漬かったお風呂の残り湯」みたいなアレな物件に目がないタイプのひととかはむしろ逆に発奮しかねないわけかなと思ったりしたけど、一応。
この夏の飲料食品系商品のキーであるらしい「濃い味」と同じ筋合いとして、もうひとつ「完全(潔癖)主義へのバランス調整」というか、「こまかいこと気にすんなよトータルプラスならよかろうよ」みたいな裏読みもあるのかもなと思わなくもない。最近ちょっと締め付けきつかったからな。気を緩めようぜ系が多いのか。それとも、これもまた想定顧客を絞った結果か。
御茶ノ水ブルーシーツ
ブルーシート会合が、今度は秋葉あたりであるというので、なんだ山手線西側系のイベントかと思ってたら節操なしかよと思ったので参加。もちろん今回の主眼は、現代思想に詳しいかんじのひとから「なに聴けば現代思想オタっぽく振舞えることになるのか(関連→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060801#p1)」をヒアリングするためである。
- とにかく重ね重ね念を押されたのが、「現代思想と Berryz 工房の間にはなんの文脈もない」ということ。よくわからないなりに「広末→モー娘。→ Berryz 工房」とか適当なロードマップ作成しかけていたのだが、それは完全な的外れだったようだ。
- じゃあ何ですか。
- 「とにかく Berryz 工房は違う」「そうですか」
- ところで AKB48 はどうなの?
- 「いまでいうと現代思想への入口は三つくらいあって、山形浩生氏系の言説と、東浩紀氏系の言説と、あと宮台真司氏系の言説。ほかにもいろいろいるんだけど実学寄りになっちゃったり社会学になったりとか複雑になるので省略」
- 「だからおれはべつに現代思想に詳しくなりたいというようなつもりは毛頭なく、単に「現代思想っぽい振る舞いに役立つアイテムとしての音楽ジャンル」が知りたいだけなのです、たとえばパンクになりたくてファッションをパンクっぽくするのはファッションパンクとしてパンクから蔑まれるわけだけど、その場合の、「ファッションパンクになるためのファッションガイド」を見出したいかんじというか」
- 「ていうかそもそも現代思想アイテムに音楽を選ぶのは誤り。現代思想なら映画でしょ。なんかフランス映画とか。そして最終的には「野球のキャッチャーは絶対の監視者として…」みたいな話を延々とやるようになれば一流」
そのほか。
- 寝坊が面倒なので徹夜して行ったが、結局二次会(居酒屋)含めて終電近くまでかかって疲れた。
- 秋葉近くかと思って行ったのだが、実際には御茶ノ水が最寄で、場所がわからずかなり歩き回ってしまった。事前に頭に入れていた地図がズレてんのかと、結局ノート PC をひらいて確認したら、会場近くまで来たあとグルグル回ってたらしい。
- 夏に昼間公園で OFF 会というのはさすがに暑いなと思った。参入障壁高し。そのぶん小汚い面子しか集まらないので(←良い意味で)場のクオリティが一定に保たれるということなのかもしれない(←高すぎず低すぎないという意味で)。
- こういうゆるい OFF 会が許容されるというのが、大都市東京の優位性なのかなと思わなくもない。田舎で OFF 会っていうと、たとえ貧乏学生主体であったとしても、なんとなくもうちょっと、すくなくとも屋根つきの場所で集まりそう。あとは、タコツボっぽいノリでもそこそこの人数が集まるというあたりも。同人誌即売会界隈でも、「○○オンリー即売会」の「○○」の部分がニッチになってくると首都圏以外では成立しづらいという話をきくけど、それと似たようなものだろうか。
- 夕方から日暮れにかけて、かなり蚊に刺されて痒かった。
- ひまな時間帯にはプレイやんでデジモン映画とか見て過ごした。
- 動画の見れる VGA 液晶の携帯電話を自慢された。
- はてな村界隈のニッチな話題などでも盛り上がっていたようだが、あまり詳しすぎるところは知識がないのでよくわからなかった。
- おれはネットメンヘルリテラシが低すぎるなと反省した。
- T さんに次会うことがあったら Berryz 工房の CD のうち個人的にダブついてるやつ(CD ケースにたまに入っているチケットか何かが出るまで何枚でも買うのが常識らしい)を売ってもらうかんじの流れになった…ようにも思うんだけど、まあ酒も入ってたし約束というレベルの話ではない。
- Berryz 工房がおれの視野に入っている理由のひとつに、「外堀だけ埋めて涼宮ハルヒ関連コンテンツを消費したつもりになっておこう活動」の一環でもあり、べつに現代思想云々が無関係でもまあそれはそれなのだった。
- 「涼宮ハルヒの憂鬱」アニメ版の ED のキャラ振り付けが、Berryz 工房の何かの曲の PV の振り付けに似てるらしい(→http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%92++Berryz&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=)
- でも漫画雑誌の写真ページで実際の Berryz 工房の写真とか見せてもらって、「うわちょっとこういうひとたちが歌ってる曲をこの歳になって聴くというのはちょっとやばいかもわからんな」とマジ反応しかけて反省(まだこのひとたちがどういう曲歌ってるのかは聴いたことがない)。
- 童貞騎士の乗りこなし作法…の話は、この OFF 会では出なかった気がする、けど出たかな。思い出せないので一応メモ。基本的には「男女間の友情」をわりと信頼している側の人間と、「男女間の友情」など幻想だと態度で表現してしまう側の人間が、社会的な意味での「距離」の存在しないネット上で接点を持つといろいろこじれがちで大変だね的な話。
- ネットにおける(非恋愛関係としての)異性間メール作法。おれの場合「実際問題、チェブラーシカとか好きなひとって普段何食ってんすか?モスバーガーとか?」みたいなわりと殺伐としたメールしか遣り取りしたことがないので、これもよくわからん。
- T さんの「頭いいひとにだけできる馬鹿のふり」みたいなトーク芸はすばらしいし、場を毎度いい具合に盛り上げていて偉いしすごいなあと感心する。努力家(≒流行に左右されずウォッチしつづける対象を持っているひと)っぽいし。これまでもこれからもネット OFF 会に求められる才能のひとつだろうな。
- 「素敵女子」は「文化系女子」以上の火薬庫かもしれないらしい。けどまあどっちにしてもフェミの魔道に比べれば浅かろう。…いや、ここで「浅い」という表現を使うのはまぎらわしくて適切ではないのか。
あとは、いはゆる「誘い受け」属性についていろいろ考えさせられる OFF 会であった。そのほか思い出したらあとで追記。