いまの あんたが いちばん みにくいぜ
ENIX 社や SQUARE 社に代表されるような国産コンピュータ RPG への情熱はとくにないおれだが、しかし「ある時期の SQUARE 社の RPG のシナリオには独特のパワーがあった」とする RPG オタの意見などには反対しない。
やはり文字種と文字数の厳しい条件下でのシナリオ制作には、細部を司る神の宿る余地があるとおもう。基本的には「仕様制限が文化性を生む」の理屈や、「なんであれ圧縮技術は美しい」というオタ的美意識や（いうなれば当時の RPG のシナリオは、ひらがな CODEC 上の作品だ）、なんかそういったものが絡み合った感想なんだけど。時としてベクターよりも美しいラスターというか。いやその喩えは逆か。
SaGa 1&2 のシナリオは、原文をふつうに書いてそれをひらがなに落とし込んで完成みたいな方式で書かれたものと想定した場合に、ひらがなシナリオとしてのクオリティが高すぎる。原文からひらがなでなければこれほどの完成度の台詞は出てくるまい。ものすごく上質の MASL みたいなかんじっていうか。のびのびしなやかなのに彫刻のように確固としている。文を書くというよりは、文字キャラクタを埋め込むというか掘り込むというか、そんなかんじで作っていたのではないか。
おれの場合とくにこれといった理由はないのだがなんとなく糸井重里氏の仕事は避けて通ることにしているので、「Mother」シリーズとかも自分で遊んだことはないのだが、しかし Mother 開発上のインタビューで糸井氏の言及していたひらがなへのこだわりのようなものは、たぶん正しいよなと思う。氏の言っていたようなことは、おれのようなレベルの理解とはまた違うんだろうけど。
計画を壊す者
PS2「ACE COMBAT 5」の飛行隊の俗称となる「ラーズグリーズ」は、ヴァルキリーの一人の名前が由来らしい。
ラーズグリーズ | 計画を壊す者 | razgriz
なるほど。そういえば NAMCO 社だよ（→http://namco-ch.net/nm_vol5/vol5-walkure.html）。
語感から、なんかもっとちがうもの想像してたよ。キメラとかぬえとかみたいな合成魔獣。人間をベースにライオンを足したような頭部、すべてを見通すかまたはなにも見ていないかのような知性を帯びた爬虫類の瞳で、肌は赤く、口元は常に薄笑いを浮かべ、胴体はごうけつぐま（グリーズ→グリズリー→ごうけつぐま）、前脚はマンドリル、後脚は麒麟、尻尾は悪魔のとんがりしっぽ、左右にコウモリと鷲の翼がバラバラについている。両脇に四次元ポケットがあり大量のミサイルを隠し持っている。性格は温和。属性はツンデレ。特技は「かっこよさげな台詞や知ったふうな口を叩くが絶対に意味のあることは言わない」「なんか戦争の無意味とかを吐露した直後に「ナイスキル！」とか叫ぶ」など。弱点は綾波。好物は茄子の浅漬け。想像図を描きたいが、クレヨンがない。
