花粉
毎度のように「花粉も大概だけど、おれの部屋のハウスダストの問題のほうがじつは根深いのではないか」という問題にループしてきた。空気清浄機はある。去年耐えられず買った。稼動させるといくらかマシにはなる。しかしおれの部屋の埃のすべてを吸引できるとも思えない。安物だったし。まあ環境を作る家電と環境を改善する家電とでは意味合いが違うし、おれの場合のこの安物空気清浄機購入は後者としての性能を期待してのものだったのだから、我慢できないストレスを、我慢できるストレスに調整できてる現状でさしあたり満足しておくしかない。
というか一番の問題は布団かな。万年床だしな。干して叩いていいかんじにしておきたいが、この時期だと昼間に干すと花粉まみれになっちゃいそうな気がしてどうにも。
「耳をすませば」予習
今週金曜に「耳をすませば」が地上波放映されるらしいので、それに備えてプレイやんであらかじめ見ておくことにする（微妙に関連→http://cgi.no-ip.org/MT/archives/000499.html）。んあーおもしろいな。エロいな。現実と創作。現在と過去。性別。ジャンル。時代。視界と方角。コミュニティ。ほとんどすべてにおいて無縁といってよく、死後よりも身近で遠い世界。我々にとってある種の対岸の光景。
あと適当にはてな村的に改変するとおもしろいかなと思わなくもなかったが、面倒なのでやめた。これといった一本通る辻褄をおもいつかないし。
自室に戻った雫、はてなブックマークを確認。
「……やっぱり。見覚えある名前だと思った」
自分のブックマークから、エントリ詳細ページをいくつか開く。
「これにも」
ブックマークした日付を比較。
「すごいこのひと みんなあたしより先にブックマークしてる」
ノートパソコンを抱えてベッドに倒れこむ。
「id:SeijiAmasawa ……どんなひとだろう」
「……素敵なひとかしら」
きっと三十代人文系男子ですよ。あぶない。「コンクリートロードはやめたほうがいいな」とかいう筋合いからサブカル的な文脈主義と身体性の二元論でステレオ説教が開始されたりする。遠く蜃気楼のように浮かび上がる web 2.0 へ邁進するこの世界で不用意に耳をすませたりなんかすれば、郵便的な誤配以後の複合状況下に適応すべくやけっぱちにまたは独善的にまたは自堕落にまたは流されるままにもがき苦しむ人々の雑音で、自分の鼓動もかき消されてしまう。
