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RPG 関連妄想まとめ 1

旅行 | 080103

繰り返し断片的に書いてきたことなので、ざっと。RPG をジャンルとして遠目に見てきた側の印象論なのでちゃんと検証したり具体的な RPG 体験とかを踏まえた話ではない。一応 XBOX 360ロストオデッセイ」のリリースを記念して、というかんじ。いやー、新世代据え置き機上で展開されるコマンド式戦闘て何度見てもゾッとするが、はてさて。

  • コンピュータ RPG は、まだハード性能が十分でない時代に勃興し、発展し、成熟したジャンルだと思っている。環境が不自由なので、内容はきわめてシンボリック。メタレイヤがあり、モード切替があり、コマンドウィンドウが出て、ステータス・パラメータが表示される。一般的に存在しないのはメタスコアくらいだ。その時代に他ジャンルを圧してほとんど頂点をきわめてしまったがゆえに、そのスタイルに時代の色が濃く反映されることになった。
  • 時代が進んでハードウェア性能が上がってくると、旧時代のスペック的な枷は緩和され、ゲームデザインの自由度は向上したが、今度は旧時代のスペック下でも柔軟多彩なシステム開発を可能にした「必要としての RPG らしさ」が「様式としての RPG らしさ」に次第に変質してゆき、RPG のさらなる飛躍を抑圧する枷となっていったように思える。それでも 16bit 機の時代まではターン制からアクティブタイムバトル制などのアレンジ、技術介入要素、「LIVE ALIVE」に代表される(?)ほとんど退廃一歩手前の文芸的成熟、ARPGSRPG のジャンル展張などトピックはいろいろあったが、ゲームハードの世代的大転換点のひとつとなる 32bit 機以降には、既存パラダイムの拡張路線が目立つようになり、大きな変革が見られなくなっていく(映像表現があまりに変革したので、安心材として伝統的な「RPG っぽさ」が便利に活用された、などの事情もあるだろう)。処理能力が向上し、表現力が強まっても、大勢としてそれは主に「RPG らしさ」の骨格のリストラにでなく、既存骨格への肉付けにつぎ込まれたということだ。
    • まあそういった流れにあって SQUARE ENIX 社は、既定路線を盛り立てつつも、一方で RPG の再構築を懸命に推し進めたのだろうとは思う。特に FF シリーズなどは、新作を出すたび「RPG っぽさ」の境界線へ挑んでいて貪欲だ。そういう意味で SQUARE ENIX 社は、ハードがどうとかリージョンがどうとかでなく、「ジャンル:RPG」とこそ共に栄え心中する覚悟なのであろうという点において、一定の敬意を払われるべき会社だと思う。
  • 高性能化するハード更新の流れのなかで、各ゲームジャンルは変化の波に揉まれ続ける。ある世代に特化したジャンルは時代を制する。時代に寄り添いすぎればパラダイムの転換に乗り遅れる。RPG は時代を制したから転換し損ねた。とくに近年のハード性能向上の流れはアクションの復権といってよかった。高詳細度化する映像と音、多様化した入力に対する高濃度のレスポンス、世界を作り出しそれを感じさせるゲームはリアルタイムで、それは大雑把にいえばアクションであり、レースであり、もっといえば 3D シューターだった。かつてシンボル化によって実現されていた表現の水準を、それらのジャンルが具体的な表現力で追い越したとき、物語や世界を表現するためのジャンルの垣根は消失し、RPG にあった特権的地位は無効化した。
  • もはや、すくなくとも旧来的な意味での、RPG に据え置き機における居場所はないと思っている。シンボリックな様式で処理するには現代据え置き機の入出力はスペックが濃すぎる。COD4 のあの濃度をみよ。あれが 2007 年だ。デジタルで十分のコマンド選択から退屈と興奮を経営するような牧歌的な設計で、いまどき満足できるなどと信じることはできない。
  • しかし一方で RPG が語義でなくジャンル様式として持っている、各種のシステム上で表現できるおもしろさには、まだ追求できる余地があるんだろうけどなー、とも思っている。据え置き機が土俵でなくなったから、そこいらへんは携帯機で探求してほしいところだ。
    • そのへんのトピックでいうと、ATLUS世界樹の迷宮」は攻略性があっておもしろかった。旧来型でド堅実にもやれるんだけど、プレイヤの持っている攻撃性を挑発するデザインがなにより新しいと思えた。パーティ組んでダンジョン潜ってマッピングという様式こそ伝統的なものの、オフラインというより MMO を意識させるようなクラス設定、移動ターンと戦闘ラウンドにある諸般の確率で設計された読みのアツさなど、あれは現代的にリストラされた RPG のひとつの形だと思えた。

ながくなったので続きは明日(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20071227#p1)。