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最近のアニメ - 先日のフレッシュプリキュアが大変良かった

先日放映された「フレッシュプリキュア!」のエピソード「みんなで変身!フサフサ大作戦!!」が大変良かった。素晴らしかったといってもよい。この週だけは、ヘビーローテーション回数でハヤテ 2 もケイオンもプリキュアにまったく太刀打ちできなかった。ダラダラと 2,30 回は見たかなー。

ギャグ回というか番外編というか、敵側も普段よりだいぶひょうきん寄りの芝居、主人公たちのおとうさんが頑張るエピソードでもあり、気楽に見ることのできるシナリオに、いいかんじの絵がのっかって、年に 3,4 回あるかどうかの当たり回というやつだろうか。かんたん作画タイトルとしてのプリキュアの魅力(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070426#p1)も当然捨てがたくあるわけなんだが、そこに良い作画と適切な修正が加わると、神でもかんたんでもないポップでキュートなたのしい作画が出来上がるのかもわからんなー、普通にすごいアクションあり、ちょっと日本人の脳からは出てこないようなポーズもあり、しかしトータルコーディネートは完全にプリキュアを掴んだうえで好きにやってるかんじの仕上がりで、日比ドリームチームってやつなのかなーと、クレジットにフランシス・カネダ氏やアンニョヌエボ兄弟など TAP 社の誇るそうそうたるメンバーなど確認しつつ思ったりした。いい仕事じゃんこれ(作画監督は爲我井克美氏)。

  • プリキュア

作画だけでなく今回は演出もわりと凝っていて、へんなカットがちらほらある回だった。ただ、巧妙というよりは、へんなことやってるなという段階で、まだ「うめーーー」みたいに感じることはできなかったけど、おもしろくはあった(演出は松本理恵氏)。普通ならレイアウトで誤魔化して手を抜くのであろうところで妙に枚数使っていたり、逆に目立つところであからさまに手を抜いてみせてそれをギャグとして見せていたりも。一話内での枚数調整芸か。そのあたりは見ていて気持ちよかった。

プリキュアは女児向けバトルヒロインアニメであるから、そのタッチは基本的に「きれいでかっこいいお姉ちゃん」というかんじの描かれ方になって、でも普段はわりと抜けてたりドジだったりもする。コロコロと表情のかわるギャルはそれだけでかわいいわけなんだが、にしてもこの主人公はお前ちょっと顔崩れすぎだろと心配になるくらい表情が多彩だ。それでいながら、やっぱり戦うシーンのプリキュアは「きれいでかっこいいお姉ちゃん」の顔をしてるんだよなー。

  • プリキュア プリキュア

このギャップこそがプリキュア

プリキュア プリキュア プリキュア プリキュア

昭和の時代だったらお嫁に行けるかどうか心配されそうなツラたち。だがキュート。とくに驚いてるツラ最高。

プリキュア プリキュア プリキュア

まあプリキュアだからわかりやすい芝居なんだが、わかりやすいなりの微妙さも追求してるとおもうよ。

このあたり、「かわいいデザインだからかわいいキャラクタ」みたいな次元にはプリキュアは居ないということだな。往年のバトルヒロインと違い格闘戦を厭わないプリキュアは、いつだって傷まみれ泥まみれで格好をつける余裕がない(除くバンク)。が、その躍動感、疾走感、闘争心、飽くなき挑戦、叩き落とされても這い上がるかんじ、あきらめない心、そうしたものが彼女たちを輝かせる。見た目がすべてのアニメーションで「見た目じゃないもの」を、やっぱり見た目で表現する、というわりとトリッキーなことをやっているわけだ。

で、アクションがまた大変よい。ぎゅんぎゅん動くしメリハリが利いてて、そして顔芸がまたおもしろい。

プリキュア プリキュア プリキュア プリキュア

ラブやん最高やわー。つうかこのアクションにしてこの目の丸さとデカさはやはり忍者、白土三平氏の影響じゃろ。

プリキュア プリキュア プリキュア

黄色はファイン原画で動きナシだったけど青は毛玉に引っ張られる超アクションからかんたん顔芸披露コンボ見事。さらにそのあとの着地がまた気合入ってて、ここだけみると忍者戦といっても違和感がない。

あと、だいたい片付いたあとの変身三人組のこのニコニコ顔がまたよい。

  • プリキュア

とくにワキの二人の無罪っぽそうなツラがなんともいえない。この顔の前にはハッピー以外ありえんのだ。

おまけ。今回ほとんど出番なかったけど敵女幹部のアップの表情が細かくてよかった。

  • プリキュア プリキュア

元来はこういうの(レベルの高い原画仕事)を神作画って呼んでいたのだろうかなー。