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最近のアニメ - 乃木坂春香の秘密関連

乃木坂春香の秘密」を見ていると、おれの心の中二の魂がイラッイラッと反応するのはなぜだろう。というあたりを考えてみた。

  • なんだろ、都合のいいことは全部ヒロインに言わせて、主人公はやっすい硬派路線っつーかなー。ベタなオタ生態描写はそういう友人立てといて、主人公自身は「オタク文化に理解がありつつ一線を引いてる」というキャラ立ち。こういうのに感情移入することでラクになるやつに北風を!ブリザードを!
  • あーちがうわ。「オタクは隠さないといけない趣味」って世界観の気持悪さ。そのオタクっぽいオタクバッシング何?みたいな描写とかもきつい。
  • この心理状態に同情できないのって、おれがいじめられっこの気持を理解できないガサツなやつだからなのー?みたいな。んなわけねーだろ「オタク=学内不可触民直行→(難関)→愛と友情で乗り越えられる」みたいな無茶な突破以外にも、抜け道なんて山ほどあんだろと思っちゃうんだよな。「ルートを狭める(=ストーリーを作る)外圧」を、主人公とヒロインのベタ惚れルートの形成のために便利に活用しているところがもう。
  • 整理すると「オタクの被害妄想っぽいオタクバッシング、から隠れオタクである彼女を守る、オタクの理解者でありオタクそのものではないオレ」っていうオタクの自作自演はきもいというかシャイン!マリオさん SHINE!てかんじ。
  • うーん、図書館戦争に感じた不快感からすると、かなり次元は低い気がするんだけど(三次元→二次元的な意味で)、なんかやっぱイラっとくる要素の詰まった今期注目作のひとつなのかもしれん。イライラの切り口が多くて困る。
  • 諸要素をみると、結構がんばっていまどきの若オタ最適化をはかるべく各部調整してるっぽい雰囲気は伝わってくるんだけど。どこまでハードル下げれば「おれたちだってさすがにここまではダメじゃない」と怒りはじめるかテストしてるのかなー。
  • あと、ここまで書いたように「オタク趣味」がかなり重要なキーになってるアニメなんだけど、主人公は「オタク趣味に理解があるだけで、自分はそれほど詳しくない」、ヒロインは「オタク知識を雑誌で勉強しているが、オタク実践者としてはほぼ初心者」で、だいぶヌルいんだよね(この場合「ヌルオタでオッケー」というのは視聴者へのハードルの低さとして機能)。のわりにヒロインが持ってる「オタク趣味がバレる=破滅!」みたいな世界観が強烈という(視聴者の一部が持ってるのかもしれないある種のトラウマを増幅か?)。
  • 「「秘密」それ自体は全然大事なものではなく、むしろそこをきっかけに生じる絆のほうが重要なんだ」的な物言いは容易に想定できちゃうんだよなー(←たぶん若オタ向けにベタなオタコミュニケーション至上主義を肯定する路線ならこのへんに落とすよね)。主人公の友人に、だいぶオタクやり込んでる系のキャラが居るけど、こいつがどう絡むか、あるいは微妙な一線を引いて遠ざけるかで、この作品の「オタク」観はだいたいわかるよなーと思う。
  • なお、おれは昔からこのてのホイホイ系の仕掛けに対するセンサが過剰なので(関連→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070222#p1)(←たぶん田舎者としての「過剰に空気を読みすぎる」体質が影響している)、こう見えてしまっているが、普通はそこまで気にする必要はないだろうとも思う。

coco「今日の早川さん」とかは読んでてイラつかないの?てつっこみがあったんだけど、うーん?いや別に早川さんはイラつかないな。「自分の趣味を理解しない他者が居ることを認めること」と「他者から理解されない趣味を持つ自分を恥じ、あるいは自罰すること」は全然ちがうと思うのだ。