散髪
髪を切った。切ったというか散髪なので散髪屋に行って店員のひとに切ってもらった。自分で切ったわけじゃない。オタの散髪はシンプルだ。美容院など行かない。どうでもいいことなので理容院と美容院の区別も曖昧だ。料金体系の違いでしか区別しない。もちろん安いほうが優れている。複雑なサービスを欲していないからだ。お店に「おれの髪の毛を短くする」という機能しか期待していない。髪についてもこだわりだせば細かいことは知っている。細かいところにこだわるというパターン自体については、オタはそのへんの美容マニアなどよりよほど詳しいという自負がある。オタがこだわるジャンルがそこではないというだけのこと。散髪はどうでもいい流背のひとつに過ぎない。トイレットペーパーの銘柄にこだわらない程度に、散髪にこだわらない(←まあその程度にはこだわるともいえる)。べつに店ん中でリラックスしたいとか思わない。その時間ぶん早く帰って家でゴロゴロしてるよ。または順番まちで窮屈なソファで漫画雑誌とか読んでるよ。要求がシンプルなので指定も少ない。最終的に「お客さんいつものね」で通じるルート一択。けどおれ上京以降あちこち住居をフラフラしている関係で、ひとつところの散髪屋で馴染みになるほど通ったりしていない。ので「いつものね」で通じない。それだけがちょっと不便だ。まあいい。そもそもオタはあまり散髪に行かない。だからいつも同じ髪型を指定するとはいえ、「いつものね」が通用するまでになるにはふつうのひとより若干期間が要る。