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最近の TV - 時代劇関連

  • 剣客商売
    • おもしろいおもしろい言いながら第三期まで見たところで、あれ?最近大治郎登場しなくね?みたいな違和感が続いたところで大治郎役のひとが交替してしまった。さらに美冬役のひとも交替。なんかこうガチャガチャしてんなー。美冬殿も大治郎も、スナッチ前までの役者のひとたちのほうが好きだったよ…とくに旧大治郎ちょうかっこよかったのに…あと旧美冬殿も痩身美剣士然としていたのが、新美冬殿はどっちかっつーとアーバン感が薄れて田舎のお姫様オーラが。ちょっとテンション下がってしまった。仕方ないので第一期から再視聴開始。
  • 腕におぼえあり
    • このところ、歴史と伝統を誇る撮影所系ドラマばかり見ていたので、そろそろ違った毛色も見ておきたいなと思い、改めておれが大好きな時代劇であるところの NHK ドラマ「腕におぼえあり」の第一期を再視聴。ビデオ撮影だからか NHK のライティングのせいかしらんけど、画面がやたら明るくて安っぽく(新しく)見えるのが難点やね。あとセット空間が狭いのか、カメラアングルが限定されてそうなところとか。ほかの番組とのシェアが少ない(またはない)のであろうことを考えると金かかってんだろうけど、まあチープげ。でも別に大してそこは気にならないのだ。
    • それより気になったのは殺陣のショボさ。鬼平とか剣客商売とか、本物の斬り合いとは違うんだろうけど、チャンバラとしてすげえ洗練されてんだなーと腕おぼ見て改めて思ったよ。でも、だから腕おぼの殺陣はダメかというと違う。評価の軸が違うんだよ。腕おぼの殺陣は毎回唐突に登場する刺客怪人と、スカイ青江が戦うライダーバトルなんだよ。大人数が入り乱れる斬り合いを排して、ほぼ 1v1 の試合形式での剣戟演出を一から組み立ててるような。ライダー剣術としてのかっこいい演出を模索してるかんじで、その意志がおれには届くよ。まあ贔屓目ってやつかもしれないが。役者の長身をうまく使って、大きな動きで構えから構えへの移動をかっこよく。青江の見栄もだが、細谷の構えなどはほとんどバッティングセンターみたいなもんで、技の一号(青江)に対してじつに力強い 2 号ライダーの立ち姿ではないか。NHK らしい小手先(≒使い込み)感皆無のベッタベタな特殊効果とかも逆に病みつきな魅力が。
    • ドラマ全体、この優等生的に要点押さえるかんじ、くそかっこよくない討ち入りシーン。だがそういうものをやる不器用さ、優等生性の全然優等じゃない「段取りの NHK」的なノリは、むしろ現代においては一周回って「真面目というダメさ」において共感・安心要素なのだ。というか腕おぼ、というか原作・藤沢周平「用心棒日月抄」は、「忠臣蔵と同時代の江戸が舞台(各エピソードで忠臣蔵ネタがちょいちょい絡むけど本題ではない)」「主人公は脱藩武士で、通底する背骨は武家もの」「各話で完結するストーリーは江戸町人もの」と、売れそうな要素盛りだくさんに詰め込みつつ、すでにある王道をうまいこと借景して隙間を埋める技巧の妙でヒットを狙いにいったエンタメ時代小説だと思っていて、もともと優等生的なのだよね。で、原作は藤沢氏の文体がスラッとしてるからスイスイ読めて、おれはそれも好きなんだけど、ドラマ化した NHK の段取り感がへんなリズムになってる部分もそれはそれで好きという。配役とかに感じるぎこちなさまで愛せるかんじなんだよ。あと原作のほうがより濃厚に「オヤジ小説としてオヤジドリームにまっすぐ」みたいな部分で脂ぎってるのが、ドラマ版だとさすがにお茶の間の手前もあってか若干薄まってるところもほほえましい(まあドラマでも根本的なオヤジドリーム全肯定路線は外していないが)。ここまでくるとあばたもえくぼやねおれも。